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日本海東縁変動帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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日本海東縁変動帯とは、文字通り日本海の(日本列島より)東縁を南北に延びる幅数百キロの地質学的な歪みの集中帯で。ユーラシア大陸サハリン間の間宮海峡から北海道積丹半島沖を通過し、男鹿半島沖から新潟沖に繋がる。北方への延長線は、東シベリアから北極海底の超低速で拡大するナンセン・ガッケル海嶺を経て大西洋中央海嶺に繋がるが、大西洋中央海嶺は拡張方向の運動で、シベリアの北側にあるラプテフ海のOstrov Faddeyevskiy島付近を回転軸として日本方向は圧縮方向の運動となっている。

プレートテクトニクス的に捉えれば、ユーラシアプレート北米プレートが衝突している境界で、日本海側(ユーラシアプレート)が日本列島(北米プレート)の下に潜り込む運動をしている場所。数百万年後の未来には新たな海溝を生じさせると考えられている。
この部分をプレート境界とする根拠は、新潟県沖から北海道東方沖までマグニチュード7規模の地震が線上に発生していたことによる物で[1]1983年の日本海中部地震をきっかけとして『日本海東縁新生プレート境界説』が発表されたことで注目された。1995年のサハリン北部のネフチェゴルスク付近の地震(M7.6)以降は、サハリン-日本海東縁変動帯とも呼ぶことがある[2]

北海道東方沖から新潟にかけてには、謎の大津波の原因となったとされる渡島大島、奥尻海嶺、佐渡海嶺、西津軽海盆、などがある。日本列島の陸上部の境界線は明らかになっていないが、神戸-新潟構造帯と繋がるとする説と、佐渡島能登半島間を通り糸魚川静岡構造線へと繋がるとする説がある。神戸-新潟構造帯を延長方向として捉えると、三条地震、善光寺地震、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震の発生が見られる。

提唱されてからの日が浅いため、地質的な調査は十分に行われていない。

変動帯と周辺での地震

過去200年間に発生した地震のうちM6.5 以上の主な地震を抽出

関連項目

脚注

  1. ^ 日本海東縁,奥尻海嶺および周辺の大地震と海底変動 (PDF)
  2. ^ 新潟平野~信濃川構造帯の地震と活断層 (PDF) 新潟大学理学部自然環境科学科地球環境科

外部リンク