コンソール
コンソール(Console)
コンピュータにおけるコンソール
パーソナルコンピュータが登場するまで、コンピュータはコンソールを通して操作するのが普通だった。 オペレータがCUIを利用してコマンドを入力するのが一般的な形式。
古典的なコンソールは、文字を表示できる画面と、キーボードと、コンピュータ本体と通信する機能からなる一揃いのハードウェアである。 現在は純粋なハードウェアとしてのコンソールはほぼ存在せず、仮想的なコンソールをコンピュータ内に作る。
狭義の仮想コンソールはそれ自体で何かをするアプリケーションではなく、ハードウェアのエミュレータで在ることは注意を要する。 ほとんどの仮想コンソールは起動時に自動的にシェルを起動しCUIとして振る舞うが、狭義のコンソールとはシェルがユーザーからの操作を受け付ける為の環境そのものである。
コンソールの必要性
現在GUI環境は既に十分普及しているが、そのような環境においてさえもコンソールが備わっている場合がほとんどである。 CUIはコンソールの存在を前提としたユーザーインターフェイスであるため、コンソールはCUIによるコンピュータの操作に欠かすことが出来ない。
もちろん実装の方法は各OSなどによって異なる。代表的なものはGUIのソフトウェアの一つとしてや、OSの基本的な機能として実装されている。
GUI環境でも使用される理由としては
- アプリケーションがGUIに比べて作成しやすい
- GUIアプリケーションに比べて、比較的処理が高速
- プログラムの実行結果を組み合わせた複雑な処理が容易(どちらかと言うとCUIの特徴である)
- 過去の資産を活用できる
などが挙げられる。(上記はもちろん通常のCUI環境でもあてはまる。)
コンソールの利用
パーソナルコンピュータのほとんどは仮想的なコンソールを備えているので、利用は簡単である。例えばWindowsなら"ファイル名の実行"から、もしくは"プログラム"からである。Mac OS X以前のMac OSは初心者がとっつきにくいことから、コンソールを持たなかったが、UnixベースであるMac OS Xでは利用することができる。