(Go: >> BACK << -|- >> HOME <<)

コンテンツにスキップ

イシナガキクエを探しています

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。リトルスター (会話 | 投稿記録) による 2024年5月11日 (土) 02:18個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (もうちょっと加筆)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

イシナガキクエを探しています』(イシナガキクエをさがしています)は、2024年4月30日(4月29日深夜)、 5月11日(5月10日深夜)、5月18日(5月17日深夜(予定))に放送されたテレビドラマである。

本作は、1969年に失踪した女性「イシナガキクエ」を探し続けている高齢男性の米原実次の遺志を継いで制作された公開捜査番組という設定のモキュメンタリーである[1]。番組ではフィクションである事を示すため、番組冒頭と番組最後に「この番組はフィクションです。実際の人物や事件とは無関係です」というテロップが表示されている。

登場人物

  • イシナガキクエ(演・?)
1969年に(失踪時の年齢は22歳)失踪した女性。名前の漢字表記は不明。昭和22年8月10日生まれ。身長145センチ。中肉中背。会話はできない。
  • 米原実次(よねはら・さねつぐ)(演・)
イシナガキクエの行方を探していた男性。2024年2月に死去。享年84。

公開捜査番組の出演者

公開捜査番組の司会者。
  • 神崎一郎(演・?)
元警視庁刑事。公開捜査番組のゲスト。
公開捜査番組のゲスト。

制作

本作は、新しく創設された番組枠「TXQ FICTION」の中でモキュメンタリーを作るという目的があり、これまで大森時生が手掛けた作品でよく見られた構造でのだまし討ちなどではなく、フィクションとしての強度を高めるという方針が立てられた[1]。『フェイクドキュメンタリー「Q」』の寺内康太郎と皆口大地も制作に参加している[1]。皆口には『世にも奇妙な物語』のように、タイトルを聞いてどんな番組か想像できるようにしたいという思惑があり[2]、モキュメンタリーを作ると聞いた時には入れ子の構成にすることを思い当たった[3]。皆口のテレビ番組への愛に加え、予算上の都合もあった[3]

ライターのダ・ヴィンチ・恐山は大森との対談の中で、番組の内容について、幼少期に見た公開捜査番組のざわざわした感じを思い起こしたと語っており、番組の体裁からホラーの感触もあったが、テレビの中で起きていることへの不安が強く、「大昔に失踪した一般人の公開捜査番組」というコンセプトそのものがいびつだとしている。一方、恐山は大森の過去作品よりも番組内容を事実だと誤認する者が続出しそうだと指摘しており、これについて大森は過去に手掛けた『SIX HACK』よりも30分早い0時半からの放送であり、事前情報なしで見ている視聴者が多いからかもしれないと分析している。[1]

なお、リアルティを出すために、公開捜査番組では問い合わせ窓口の様子が表示されていたことにちなみ、スタジオ内には電話が用意された[1]。それに関連して、視聴者からの情報提供を呼び掛けるための問い合わせ窓口の電話番号が表示される場面が用意されており、関係各所との綿密なすり合わせを行った上で表示される番号には実在のものが使われた[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f "テレ東・大森時生×ダ・ヴィンチ・恐山 2人が語る「イシナガキクエを探しています」とフェイクドキュメンタリーの未来". WWDJAPAN (Interview). Interviewed by 高山. 10 May 2024. 2024年5月11日閲覧
  2. ^ "「イシナガキクエを探しています」皆口大地と大森時生が"新時代のフェイクドキュメンタリー"に仕掛けた秘密". CREA (Interview). Interviewed by むくろ幽介. 7 May 2024. 2024年5月11日閲覧
  3. ^ a b "「イシナガキクエを探しています」皆口大地と大森時生が"新時代のフェイクドキュメンタリー"に仕掛けた秘密(2ページ目)". CREA (Interview). Interviewed by むくろ幽介. 7 May 2024. 2024年5月11日閲覧