アーシュラ・K・ル=グウィン賞
表示
アーシュラ・K・ル=グウィン賞(アーシュラ・K・ル=グウィンしょう、The Ursula K. Le Guin Prize)は、作家アーシュラ・K・ル=グウィンを記念した、英語の文学作品に毎年贈られる文学賞である。2022年創設。「想像力あるフィクション」の単独作品を著した著者に贈られ、「希望のための現実的な土台を想像し、今こことは違う世界を見ることができる」作家を顕彰することを意図している。賞金は25000ドル。[1][2]
候補入り資格
あらゆる推薦を受けつける。該当作品が「希望、平等、自由、非暴力と抗争以外の解決策、自然世界における人類の位置づけについての全体的視座を含むが、それに限らない、ル=グウィンの作品の中核をなすコンセプトやアイデアをいかに反映しているか」に基づいて選考される。[3]
対象書籍は、毎年の選考期間内に発表された「単独著者によって書かれた、一冊分の長さがあるイマジネイティヴ・フィクション」かつ「アメリカ国内で英語もしくは英語への翻訳の作品」でなければならない。[3]一度受賞した著者は再度ノミネートされることはできない。[3]
また、本賞は「人種、ジェンダー、年齢、階級その他の要素によって必要なリソースへのアクセスを限定された著者、修士課程のような確立されたフレームワークの外部で活動している著者、ニューヨークのような文化的中心地に住んでいない著者、まだ広く評価されていない著者を重視する」とされている。[4]
受賞リスト
受賞 ファイナリスト 候補作
年度 | 著者 | 邦題 | 原題 | 結果 | Ref. |
---|---|---|---|---|---|
2022 | Khadija Abdalla Bajaber | The House of Rust | 受賞 | [5][6] | |
Sequoia Nagamatsu | How High We Go in the Dark | ファイナリスト | [5][6] | ||
キャサリン・M・ヴァレンテ | The Past Is Red | ファイナリスト | [5][6] | ||
Cynthia Zhang | After the Dragons | 候補作 | [7] | ||
マット・ベル | Appleseed | 候補作 | [7] | ||
エイドリアン・チャイコフスキー | Elder Race | 候補作 | [7] | ||
Olga Ravn(Martin Aitken訳) | The Employees: A Workplace Novel of the 22nd Century | 候補作 | [7] | ||
Darcie Little Badger | A Snake Falls to Earth | 候補作 | [7] | ||
Michelle Ruiz Keil | Summer in the City of Roses | 候補作 | [7] |
脚注
- ^ Flood, Allison (2021年10月21日). “Realists of a larger reality wanted: Ursula K Le Guin prize for fiction to launch in 2022”. The Guardian
- ^ Schaub (2021年10月21日). “New Fiction Prize Named for Ursula K. Le Guin” (英語). Kirkus Reviews. 2022年10月25日閲覧。
- ^ a b c “Ursula K. Le Guin — The Ursula K. Le Guin Prize for Fiction” (英語). Ursula K. Le Guin. 2022年10月25日閲覧。
- ^ “Ursula K. Le Guin Prize for Fiction to Launch Next Year”. Shelf Awareness (2021年10月21日). 2022年10月25日閲覧。
- ^ a b c Schaub (2022年10月25日). “Winner of the Ursula K. Le Guin Prize Is Revealed” (英語). Kirkus Reviews. 2022年10月25日閲覧。
- ^ a b c “Awards: Ursula K. Le Guin for Fiction”. Shelf Awareness (2022年10月25日). 2022年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “Announcing the Shortlist for the Inaugural Ursula K. Le Guin Prize for Fiction” (英語). Electric Literature (2022年7月28日). 2022年10月25日閲覧。