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検索結果 159 件

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  • 栃木県今市扇状地の河成段丘区分とその編年

    舘野 宏彰, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 50-, 2024

    ...</p><p> 今市扇状地の段丘形成年代と形成過程の解明は,MIS6以降の東日本における河川地形発達に与えた気候変化の影響や,山体崩壊が流域に与える影響を評価するうえで重要な課題である.</p><p></p><p><b>2.研究手法</b></p><p>国土地理院公開の5mDEMを用いた地形判読,火山灰試料の主成分化学組成分析,砂礫層の円磨度判定・礫種分析を行った....

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  • 八ケ岳大月川流域における大月川岩屑なだれ堆積物の給源と地形発達

    小柴 理人, 小荒井 衛 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 175-, 2023

    ...地すべりと等の崩壊が反復して発生したと考えられる.しかし,松原湖付近に複数のローブ状地形がみられること,大月川岩屑なだれ堆積物から得られた年代試料の結果がばらけている(山田ほか,2021)ことから,稲子岳付近を給源とする巨大山体崩壊がAD887に発生したことは確からしいが,松原湖周辺の流れ山地形が1回の巨大山体崩壊で生じたと考えるにはより詳細な調査が必要である....

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  • Aptian期に西太平洋地域で発生した巨大津波とその波源の候補

    藤野 滋弘, 前田 晴良 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 169-, 2023

    ...., 2004).山体崩壊や大規模海底地滑りによって波高が100 mを超える津波が発生した事例は複数知られている.宮古層群で見つかった津波の波源として,崕山オリストストロームの形成は現時点で最も有力な候補ということができる. Fujino et al., 2006. <i>Sediment. Geol.</i>, 187,127–138. Nishi et al., 2003. <i>Jour....

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  • 2018年アナク・クラカタウ山体崩壊による津波の数値シミュレーション:解析手法間の再現性評価比較

    石原 史隆, 木原 直人, 加藤 勝秀 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 2018年のクラカタウ火山の山体崩壊を例とする火山活動では,予測検討として崩壊すべり面や崩壊土砂の推定を行うことが困難であるため,様々な可能性を考慮した計算が必要とされる.このような背景から,火山の山体崩壊を表現する数値モデルは,土砂崩壊と津波伝播を精度良く表現することに加え,トータルコストの低い簡易的な手法の導入が必要となる.本研究では,クラカタウ火山の山体崩壊を対象とし,非線形長波理論に...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 多賀城「鴻の池」地区周辺調査の学史的検討と展望

    相原,淳一 第1 回 日本災害・防災考古学会 研究会資料・予稿集 73-100, 2022-09-22

    ...調査地の基本層序は丘陵の山体崩壊による花崗岩質の砂礫層が幾重にも堆積し,試掘調査で「集落」の中心からは外れることが予測されていたが,砂礫層中から大量の遺物が出土することから,調査対象になった経緯がある。遺物の取り上げはトータルステーションを用い,3次元データを取得している。当初は遺物の接合関係を可視化するために全点ドットを採用したが,断面の摩耗等により遺物の接合自体がほとんど不可能であった。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 白老における津波に関するアイヌ民族の口承:17世紀の巨大津波の解明に向けて

    シン ウォンジ, 八幡 巴絵 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 139-, 2022

    ...る海岸においては,津波堆積物の存在が認められているが,その波源については未だに解明されていなく,上記にまとめられた500年周期のプレート境界型地震,1640年北海道駒ヶ岳噴火に伴う山体崩壊の他,1611年慶長三陸地震などが候補として挙げられている(高清水ほか,2007)....

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  • 1640年駒ヶ岳噴火・山体崩壊による津波再現モデルのためのパラメータスタディ

    菅野 剛, 酒井 信介, 今村 文彦 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_277-I_282, 2022

    ...による津波を対象に山体崩壊挙動の再現を試み,津波解析の入力条件の取得,崩壊体積量の影響を評価した.さらに,陸域と海域に分けて,土質パラメータが山体崩壊挙動に与える定量的な評価を行い,歴史的なイベント再現について何が重要なのかを示唆する成果を得た....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • 1888年の磐梯山噴火と災害からの復興

    佐藤, 公 水利科学 (380) 45-69, 2021-08

    ...1888(明治21)年に発生した磐梯山の噴火は,日本では100年に1回程度しか発生しない山体崩壊による岩屑なだれ(以下,岩なだれと表記)であった。その堆積物の分布面積は約3.5km2,総体積は約12億m3と推定される。また,犠牲者は477人で,明治以降日本における最大の火山災害となった。この甚大な災害のため,当時の福島県では被害地域での聞き取り調査を実施し,災害の前兆から被害の様子までをまとめた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 1888年の磐梯山噴火と災害からの復興

    佐藤 公 水利科学 65 (3), 45-69, 2021-08-01

    ...<p>1888(明治21)年に発生した磐梯山の噴火は,日本では100年に1回程度しか発生しない山体崩壊による岩屑なだれ(以下,岩なだれと表記)であった。 その堆積物の分布面積は約3.5km<sup>2</sup>,総体積は約12億m<sup>3</sup>と推定される。また,犠牲者は477人で,明治以降日本における最大の火山災害となった。...

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  • 古倶知安湖の検証:北海道倶知安町の上部更新統真狩別層の層序

    嵯峨山 積, 星野 フサ, 井島 行夫, 近藤 玲介, 関根 達夫, 井上 隆, 小田桐 亮, 宮入 陽介, 横山 祐典 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 320-, 2021

    ...上澤・中川(2009)は羊蹄山西麓に分布する羊蹄岩屑なだれ堆積物は支笏火砕流(約4.1万年前)の後に形成されたと述べている.更に上澤ほか(2016)は,約5万年前に始まった羊蹄山の火山活動では2回の山体崩壊が発生し,古い方は約3.8万年前としている.今回の検討では,最も古い<sup>14</sup>C年代値は露頭G-2の湖沼性堆積物直下の泥炭が約47,400 cal BPで,古倶知安湖の形成開始はこれ...

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  • 姉川流域せき止め湖の年縞堆積物に分布するヒ素の化学状態と濃集機構

    益木 悠馬, 勝田 長貴, 横山 裕矢, 梅村 綾子, 吉田 英一 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 25-, 2021

    ...<p>姉川(滋賀県東部)上流部には、伊吹山の山体崩壊で生じたせき止め湖(約5000年前)の湖成層が分布し、そこには1年に1枚の縞が刻まれる年縞が発達する。走査型X線分析顕微鏡を用いたµ-XRFマッピング分析から、年縞に沿ったヒ素の分布が見出された。バルク試料の逐次抽出法の結果は、ヒ素の主要な起源はケイ酸塩態(69%)、次いで非晶質硫化物態(16%)であることを示す。...

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  • 長野県東部、東信地域の地質・地質構造と新たに見出された活断層について

    渡邉 和輝, 大塚 勉 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 084-, 2021

    ...</p><p> 研究地域には,中生界および新第三系以降の地質体が存在する.研究地域の基盤岩として,中生界の秩父帯付加体および中新統の火山岩・火砕岩・堆積岩・貫入岩が分布し,それらを第四系が覆う.第四系は,陸成層および火山砕屑物からなる小諸層群,周囲の第四紀火山が起源の火山岩・火山砕屑物・山体崩壊堆積物などによって構成される.また,平野部には上記地質体を覆う上小湖成層および段丘堆積物などの上部更新統以降...

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  • 沿岸重要施設における海底地すべり津波に関するリスク評価について

    松山 昌史 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 014-, 2021

    ...陸上や海底の地すべりの津波については、日本において事例は少なく、明確な被害例としては、陸上の山体崩壊の突入(広義の地すべりの一つ)による津波が少なくとも3例ある。海底地すべりの痕跡や駿河湾での海底地すべりの発生事例報告があるものの、明確に海底地すべりを主な原因とした津波の被害事例は見られない。...

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  • 福島県・猫魔火山の感度法K-Ar年代

    岩田 尚能, 岩垂 巧二, 齋藤 和男 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 195-, 2021

    ...</p><p>猫魔火山の形成史は三村(2002)によってまとめられている.三村(2002)は地質調査と放射年代測定の結果から,猫魔火山の活動を古猫魔火山(>1 Ma-0.7 Ma)と新猫魔火山(0.5 Ma-0.4 Ma)に区分し,両者の間に山体崩壊によるカルデラ形成があったとした.猫魔火山の放射年代はNEDO(1991)と三村(2002)によって報告されている.NEDO(1991)は9試料に対して...

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  • 北海道渡島大島北方海域における音波探査に基づく海底下地質構造の推定

    有元 純, 古山 精史朗, 小川 真由, 高下 裕章, 石塚 治, 三澤 文慶, KH20-7航海乗船研究者 一同 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 262-, 2021

    ...</i>),重要な地質現象である.北海道南西沖に位置する渡島大島火山では,1741年の噴火の際に北側斜面で山体崩壊が発生し,その際に発生した津波は周辺の日本海沿岸各地に大きな被害をもたらした(川上ほか, 2017, 地質雑).渡島大島北側の海底斜面には,海底観察により山体崩壊堆積物の存在が確認されている(加藤, 1997, JAMSTEC深海研究).しかしその空間分布や山体崩壊量の見積もりは,津波挙動...

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  • 大規模山体崩壊のマグマ供給系への影響―渡島大島火山海陸統合調査―

    石塚 治, 片岡 香子, 前野 深, 片山 肇, 有元 純, 高下 裕章, 下田 玄, 針金 由美子, Conway Chris, 古山 精史朗, 小川 真由, 坂本 泉, 横山 由香, 内山 涼多, 安藤 進吾, 亀尾 桂, 宮嶋 優希, 久野 光輝, 小松 亮介, 三澤 文慶 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 074-, 2021

    ...山体崩壊の原因とトリガーについてはこれまで多くの研究がなされてきたが,山体崩壊が起きることによるその後のマグマ,噴火活動への影響については理解が遅れている.本研究では,1741年に大規模山体崩壊を起こした渡島大島火山について,陸上および海底に分布する山体崩壊前後の火山噴出物,堆積物調査と室内分析を基にこのテーマに取り組む....

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  • 福島県猪苗代湖の湖底堆積物に挟まるイベント層からみた過去1万3000年間の安達太良山の小規模噴火の頻度

    長橋 良隆, 片岡 香子 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 161-, 2021

    ...<p>福島県中央部に位置する猪苗代湖は,磐梯山における約5万年前の山体崩壊によって,当時の谷部が堰き止められたことにより形成された(長橋ほか,2016).猪苗代湖の湖心部南の水深90m地点において掘削された湖底堆積物コア(INW2012コア)では,過去5万年間の粘土質シルト(コア深度0〜24.61m)中に71層のイベント層が挟在する(Kataoka and Nagahashi, 2019).そのうちの...

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  • 北海道 渡島大島北方海域から採取されたはんれい岩捕獲岩の記載岩石学的性質

    針金 由美子, 石塚 治, コンウェイ クリストファー, 下田 玄, 前野 深, KH-20-7航海 乗船者一同 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 058-, 2021

    ...</p><p> 2020年8月に学術研究船「白鳳丸」によるKH-20-7航海にて、1741年に大規模山体崩壊を起こした渡島大島火山の周辺海底の海洋地質調査が行われた(石塚ほか、有元ほか、本大会発表参照)。渡島大島北側の海底に確認されている山体崩壊で形成した流れ山地形から採取された玄武岩と玄武岩質安山岩にはんれい岩捕獲岩を発見した。...

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  • 1640年北海道駒ヶ岳噴火による津波堆積物の分布と津波規模の推定

    中西 諒, 岡村 聡 地質学雑誌 125 (12), 835-851, 2019-12-15

    ...1640年の駒ヶ岳噴火テフラ(Ko-d)によって覆われていることから,1640年の駒ヶ岳山体崩壊にともなう津波堆積物であると判断される.現世の津波堆積物調査結果を基に各調査地点の津波堆積物分布における浸水深1mが妥当かを評価し,数値シミュレーションを用いて1.20km<sup>3</sup>を超える山体崩壊物流入量を再現し遡上高を求めたところ,内浦湾沿岸から白老周辺までは,両者の推定遡上高が調和的な...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献9件 参考文献28件

  • 鳥海山山体崩壊による埋没木の樹種同定と材色

    工藤 佳世, 大山 幹成, 栗本 康司, 足立 幸司, 高田 克彦 木材学会誌 65 (2), 102-109, 2019-04-25

    ...これらは紀元前466年の鳥海山の山体崩壊による象潟岩屑なだれによって地中に埋まったと考えられ,学術的にも地域の文化遺産としても非常に貴重なものである。本研究では今後の埋没木の利活用や研究のための基礎的な知見を収集するために,埋没木の樹種を同定し解剖学的特徴や材色を明らかにした。埋没木39点について樹種同定を行った結果,クリ,コナラ属,ケヤキ,トチノキ,ブナ属,アサダ,スギが同定された。...

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  • 穂高岳、岳沢のモレーン

    小疇 尚, 佐々木 明彦, 長谷川 裕彦 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 35-, 2019

    ...以上のような地形の特徴からこれは山体崩壊による単純な岩屑なだれ堆積地形ではなく、元の崩落堆積場所から粘性的流動によって現位置に移動・堆積したものと考えられる。</p><p> この岩塊地の地形は、急速に後退しつつあるアルプスとニュージーランドの氷河末端部の現成氷河堆積地形との比較で次のように考えられる。...

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  • 光学・SAR衛星データセットを用いたクラカタウ火山の地形変化と津波被害領域の抽出

    園部 雅史, 羽柴 秀樹 土木学会論文集F6(安全問題) 75 (2), I_167-I_175, 2019

    ...<p> 2018年12月にインドネシアのアナク・クラカタウ島において大規模な山体崩壊が発生した.土砂の海域への流入に起因して発生した津波は周辺沿岸域に多くの損害を与えた.本研究では,災害前後のSentinel-2衛星およびLandsat-8衛星,Sentinel-1衛星の観測情報を利用し,火山活動や山体崩壊による地形変化の判読調査と周辺沿岸域の津波被害域の抽出を行った.アナク・クラカタウ島の地形変化...

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  • 岩手火山における最近1万年間の爆発的噴火履歴の再検討:

    伊藤 順一, 濱崎 聡志, 川辺 禎久 地質学雑誌 124 (4), 271-296, 2018-04-15

    ...sup>14</sup>C年代測定および噴出物の構成物分析(特に,変質鉱物種分析)を行った.また,水蒸気噴火とマグマ噴火との関連性を検討するために,山麓部の火山灰層序を再確認しつつ,新たに年代測定を実施した.その結果,約8.4cal. ka以降の噴出物として,12ユニットの水蒸気噴火堆積物と,1ユニットの水蒸気噴火による火砕流あるいは熱水変質地域を源とする火山性流れ堆積物を認定した.約9千年前の大規模山体崩壊以降...

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  • 小規模な水域への土砂突入により誘起される波の水理学的特性

    柿木 哲哉, 辻本 剛三, 石原 莉輝, 細山田 得三, 酒井 大樹, 宇野 宏司 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_37-I_42, 2018

    ...貯水池や湾などの小規模な水域に,斜面崩壊に伴う土砂の突入や,集中豪雨などにより生じた土石流が流入することで波が生じ,周辺地域に被害を及ぼすことがある.従来から山体崩壊に伴う大規模な津波の研究例は多いが,溜池のように小規模の水域に土石流などが突入して生じる波の発生や伝搬を扱った研究例はあまり見られない.本研究では斜面崩壊や溜池の決壊等に伴う土砂や土石流が小規模の水域に突入して生じる波の水理学的特性を明...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • 奥羽山脈における湿地分布と火山・地すべり地形および積雪深との関係

    佐々木 夏来, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000331-, 2018

    ...船形山では火山原面上の湿地密度が特に低い傾向が認められた.火山原面上の湿地は,仙岩火山地域の南北稜線沿いや栗駒山火山地域の高標高域で多く分布し,積雪分布とよく対応する.また,溶岩流末端部や山麓の平坦地では,積雪深が小さいにも関わらず湿地が分布し,周辺斜面からの流入水が主な涵養源となっていると考えられる.地すべり地内では,積雪深に関係なく,規模の大きな地すべり地を中心に湿地が分布する.なお,栗駒火山では山体崩壊...

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  • 山体崩壊に起因する火山災害軽減のためのパイロット研究 : Sr同位体比から見えてきた巨石の天然記念物の起源

    佐藤 興平, 南 雅代, 鈴木 和博, 柴田 賢, Sato Kohei, Minami Masayo, Suzuki Kazuhiro, Shibata Ken 名古屋大学年代測定研究 1 44-50, 2017-03-31

    前橋市内の岩神神社には,安山岩質な溶結火砕岩の巨大岩塊があり,1938年に「岩神の飛石」として国の天然記念物に指定された.その起源については指定当初から諸説があり,現在も完全には解明されていないが,赤城火山もしくは浅間火山から泥流で運ばれてきた可能性が考えられている.火山岩の主成分組成でこれら2つの火山を識別することは難しいので,Sr同位体比(87Sr/86Sr)による起源判定とし寸手法を提案し…

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  • 陸上の斜面崩壊(地すべり)に起因する津波の水位評価事例

    村上 嘉謙, 志方 建仁, 殿最 浩司 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_654-I_659, 2017

    ...陸上の斜面崩壊や山体崩壊(陸上地すべり)に伴う津波評価については,既往津波の再現計算事例が示されているものの,将来起こりうる陸上地すべりによる津波の影響の評価を念頭においた標準的な評価体系は確立しておらず,合理的な評価手法を構築することが課題となっている....

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  • 荒砥沢ダムの地震時挙動と安全確認

    鎌田 重孝, 竹谷 喜代春, 渡部 大輔 農業農村工学会誌 85 (4), 331-334,a2, 2017

    ...この地震によってダム上流部で大規模な山体崩壊が生じたほか,堤体や取水施設の一部が被災を受けた。本報では,大規模な内陸直下型地震の被災を受けたロックフィルダムの挙動について,観測された地震波形や堤体に設置された浸透量,間隙水圧などの計測計器データの分析結果から,挙動の発生要因の考察を行うとともに,地震発生以降に実施された災害復旧工事および再湛水期間の安全確認時における堤体の挙動について報告する。...

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  • 富士山山麓を巡る:火山地質から防災を考える

    山元 孝広, 高田 亮, 吉本 充宏, 千葉 達朗, 荒井 健一, 細根 清治 地質学雑誌 122 (8), 433-444, 2016-08-15

    ...されている(Yamamoto and Nakada, 2015).最新期の大規模噴火として,青木ヶ原樹海を作った貞観噴火(西暦864年)の溶岩流と東京や千葉まで火山灰を降り積もらせた宝永噴火(西暦1707年)の火砕物降下がとくに知られている.これらの噴火の噴出量や物理特性などを参考条件に,防災のためのハザードマップが作られている(内閣府, 2004).富士山は,溶岩流や火山灰降下以外にも,火砕流や山体崩壊...

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  • 行政災害 -八ッ場ダム検証に見る国交省河川部門の不正報告(Ⅳ)

    竹本 弘幸 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100343-, 2016

    ...<br><b>Ⅲ 応桑層の崩壊・地すべり4対策は機能しない</b><br>BP軽石噴火中のおよそ2.4万年前の山体崩壊で崩れ落ちた土石で構成された応桑層(OkDA)は,水で飽和すると崩れやすい性質があり,振動を与えれば,住民の生活基盤を直接奪う災害を引き起こすだけでなく,ダムの埋積が急速に進むことは自明である.現在の吾妻渓谷で崩壊や地すべりが減少したのは,水で飽和すると崩れやすいOkDAの基底よりも...

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  • 鳥海山、貞観噴火前後の噴出物の特徴の変化

    高橋 拓也, 伴 雅雄, 大場 司, 林 信太郎, 新城 竜一 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 186-, 2016

    ...最新の山体崩壊は紀元前466年に発生し、東鳥海カルデラが形成された。その後はカルデラ内で溶岩流出主体の活動が続いている。また、鳥海山は西暦869年の貞観地震の2年後に噴火(貞観噴火)しており、東北地方太平洋沖地震後、噴火が危ぶまれる火山の一つである。そこで、本研究では、貞観地震の前後における噴出率やマグマの特徴に変化がみられるかどうかを火山地質学・岩石学的に検討した。...

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  • 山の地下に眠る“宝の水”の利用を目指す 土砂災害の軽減にも貢献する新しい水資源

    独立行政法人科学技術振興機構 JSTnews 2014 (2015.3), 3-7, 2015-03-02

    ...豪雨は地球温暖化の影響と見られるが、目に見えない山の中の構造を明らかにできれば、山体崩壊や土砂災害への備えも可能になる。さらに地下に眠る安全な水資源の探索、開発、利用にもつながる。ユニークな研究に着手した京都大学の小杉賢一朗准教授のグループのチャレンジに同行した。...

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  • インドネシア・アンボン島で発生した天然ダム決壊洪水への対応

    石塚 忠範, 徳永 良雄, 澤野 久弥 土木学会論文集F5(土木技術者実践) 71 (2), 24-32, 2015

    ...2012年7月,インドネシア共和国アンボン島で山体崩壊による大規模な天然ダムが発生し,1年後の2013年7月に決壊した.決壊に伴う大規模洪水により,下流の人口約5,200人の村で人家・建物の約3分の2が流失する大きな被害を被ったが,人的被害は3名と最小限に抑えられた.天然ダム発生後,インドネシア関係機関により監視・観測,警戒避難体制の整備,対策工の実施,住民への啓発活動などの取り組みが進められ,これらに...

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  • 地すべりの広域的解析における地理情報システム(GIS)の応用

    齋藤 仁 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100213-, 2015

    ....地すべりマッピング <br>地すべりが地形発達に与える影響の解析や,リスク評価の際に,まず重要となるのは地すべりのマッピングである.広域を対象としたものでは,1987年に日本第四紀地図(日本第四紀学会,1987)が出版された.日本第四紀地図では面積10<sup>6</sup>m<sup>2</sup>以上,または体積10<sup>8</sup>m<sup>3</sup>以上の大規模な地すべり(山体崩壊...

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  • 地すべりや山体崩壊に伴う津波の数値シミュレーション

    吉川 諒, 柿沼 太郎, 小山 彩, 入部 綱清, 米盛 庄一郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_175-I_180, 2015

    ...MPS法に基づく断面2次元数値モデルを適用し,地すべりや山体崩壊に伴う津波の数値シミュレーションを行なった.崩落する流体の初期位置が等しい場合,崩落体の密度が大きいほど津波高さが大きくなるが,変形して扁平となった流体が水中に突入する場合には,津波高さがあまり大きくならない.また,崩落体が剛体である場合,崩落体の初期位置エネルギーが大きいほど津波高さが大きくなるが,前方に巻き込む波が形成された後,波の...

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  • 流れ山の規模-頻度分布特性に関する予察的検討

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100124-, 2015

    ...<br><br>上記の観点から,本研究では岩屑なだれが形成する「流れ山」を対象に,その規模−頻度分布特性を検討した.流れ山は,火山体などで起こる巨大山体崩壊によって発生する岩屑なだれの堆積面上に形成される小丘状の地形のことである.流れ山は,基本的には山体を構成していた一部が「岩屑なだれブロック」として芯部をなすことによってできる起伏とみなしうる.一般には,流れ山は岩屑なだれの流走にともなってサイズを...

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  • 日本アルプスにおける天然ダムの形成・決壊

    井上 公夫 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100047-, 2015

    ...また,北八ヶ岳の火山体が強く揺すられ,大規模な山体崩壊(移動土砂量3.5億m<sup>3</sup>)が発生し<b><sup>5),6)</sup></b>,大月川岩屑なだれとなって流下し,千曲川を河道閉塞し,日本で最大規模(湛水高130m,湛水量5.8億m<sup>3</sup>)の天然ダムを形成した<b><sup>7)</sup></b>。...

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  • 流れ山地形からみた古羊蹄火山の山体崩壊

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2014a (0), 105-, 2014

    ...結果であることを指摘した.Yoshida et al. (2012)においてはさらに事例が追加されて,流れ山の分布特性から山体崩壊量や岩屑なだれの流動性の推定を可能とする経験式が構築されている.その後,磐梯火山における2つの巨大山体崩壊やフィリピン・イリガ火山における事例などで,既知の山体崩壊量,もしくは崩壊山体の崩壊前後における地形変化から求められた山体崩壊量と,流れ山の分布特性からみた山体崩壊量...

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  • 那須火山岩屑なだれ堆積物のテフラ層序と航空レーザDEMによる分布特性

    大井 信三, 西連地 信男 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100175-, 2014

    ...<br><b>3.航空レーザDEMによる流れ山の分布特性</b><br> 高久丘陵には4つの時代の異なる岩屑なだれ堆積物が分布し,そのうち3つの岩屑なだれ堆積物には流れ山が見られる.従来はこれらの流れ山を一括して議論するか,相対的に新しい山体崩壊であるOf-DAのみを対象としている場合が多い.崩壊源が失われているKs-DAやYs-DAの山体崩壊の規模を議論するのに流れ山のサイズ分布は有効である(吉田...

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  • 北海道の津波堆積物研究の現状と課題:17世紀巨大津波による堆積物の研究を中心に

    髙清水 康博 地質学雑誌 119 (9), 599-612, 2013-09-15

    ...北海道における津波堆積物研究の現状と課題をまとめ,これまでに公表された北海道の津波堆積物研究に関する文献リストを示した.また,将来の津波防災を考えた際に重要である17世紀津波堆積物についてレビューをした.特に道東地域の“500年間隔地震”による津波,胆振地域の波源不明17世紀津波,および1640年北海道駒ヶ岳山体崩壊津波について研究経過と堆積物の特徴を述べた.その上で,今後の課題を3つ述べた.すなわち...

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  • 北海道有珠火山,18-19kaの安山岩質爆発的噴火

    後藤 芳彦, 関口 優子, 高橋 里実, 伊藤 映, 檀原 徹 火山 58 (4), 529-541, 2013

    ...覆われる.テフラ直下の土壌層は18-19cal ka BPの放射性炭素年代値を示す.テフラの層厚と最大粒径は有珠山に向かって増大し,有珠山から噴出したことを示すUs-Kaテフラは,約18-19kaの爆発的噴火により形成され,この噴火は有珠火山の先駆的な活動であると考えられる.有珠山は,安山岩質の爆発的噴火により活動を開始し,玄武岩質溶岩(有珠外輪山溶岩)を噴出して成層火山を形成した.この成層火山の山体崩壊後...

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  • 流れ山の配列パターンとそれを規定する地形条件について

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2013a (0), 100030-, 2013

    ...「流れ山」は,巨大山体崩壊により岩屑なだれが生じて形成される堆積地形のひとつである.流れ山の配列の規則性については,最近,岩屑なだれのより複雑な流走プロセスとの関連で議論されるようになってきている.例えば,Paguican et al.(2012)は,アナログモデルも導入しつつ,岩屑なだれ内部に生ずる局所的応力場(引張場と圧縮場)の結果として,堆積面に形成される地形的特徴が規定されるというモデルを示...

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  • 地滑りに伴う津波生成の数値シミュレーション

    柿沼 太郎, 澤田 亮, 山下 啓, 入部 綱清 土木学会論文集B2(海岸工学) 68 (2), I_61-I_65, 2012

    Numerical simulation of tsunamis due to a landslide has been performed using a MPS method, where the water surface is indicated based on the spatial gradient of number density of particles. In …

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  • 「行政災害」―八ッ場ダム検証に見る国交省河川部門の不正報告について

    竹本 弘幸 日本地理学会発表要旨集 2012s (0), 100287-, 2012

    ...は想定の3倍以上で堆砂が進行している.④ 国交省の報告では,昭和6年の西埼玉地震に関する資料掲載をしているが,ダム予定地に活断層は存在せず地震の影響も少ないという関連のみである.しかし,この地震は,震源から遠い長野原町でも<b>石垣の崩壊20箇所,山崩れ200箇所と突出して大きな被害を記録している</b>(前橋測候所,1931).これは,同町が急峻な吾妻渓谷や地盤が脆弱な熱水変質帯と凝集力の乏しい山体崩壊物...

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  • 象潟岩屑なだれの移動・定置プロセスからみた流れ山の分布特性

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2012a (0), 100143-, 2012

    ...流れ山地形は,山体崩壊に伴う岩屑なだれがつくる堆積地形である.従来,流れ山の分布特性に基づき,岩屑なだれの移動・定置にかかわる数多くの議論がなされてきた.一方,岩屑なだれによる地形とそれをつくるプロセスとの関連性は,相補的なアプローチを通じてより明確になるといえることから,どのような場においてどのような流れ山がつくられるのか,という視点からの研究も重要である.そこで本研究ではこの立場に拠り,鳥海火山...

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  • 岩手火山における約10万年間のマグマ噴出率

    伊藤 順一, 住田 達哉 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 28-28, 2011

    ...岩手火山の長期的な噴火活動予測の基礎データとして,地質調査結果に基づく過去10万年間の噴火活動史の概略を示すと供に,その間の平均マグマ噴出物量を報告する.山体構成物量の推定には,精密重力探査結果を参考として埋積されている山体崩壊壁を復元し,その後の噴出物量を算定した.また,噴火年代については,鍵層となる複数の降下火砕物に対し新たに年代測定を行った.その結果,最近7万年間の複数の火山ステージを含む長期的...

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  • 北海道東部知床硫黄山,南岳岩屑なだれ堆積物の放射性炭素年代

    後藤 芳彦, 合地 信生, 松田 功 火山 56 (4-5), 161-167, 2011

    ...6.8m,7.3m,4.2mである.トレンチの地質断面は,下位より,サシルイ岳下部溶岩,土石流堆積物,土壌層,土石流堆積物,土壌層,南岳岩屑なだれ堆積物,土壌層,Ta-cテフラ,表層土壌からなる.南岳岩屑なだれ堆積物直下の土壌層から得られたAMS放射性炭素年代値は,3740±40 years BP(暦年較正年代値は4230-4190,4190-3980 years cal BP)である.知床硫黄山の山体崩壊...

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  • 磐梯山爆発カルデラ内の植生分布に関する地生態学的研究

    仲尾 剛 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 175-175, 2011

    ...<BR>  1888年の山体崩壊により,裏磐梯の植生は破壊され,広大な裸地・荒原が形成された.その後,1910~1919年に桧原湖周辺でアカマツの植林が行われたが,その地域,もしくは被害を受けなかった地域からアカマツの侵入が進み,本研究の調査地域にはアカマツが初期に分布したと考えられる.それが成長して,現在のアカマツ高木林を形成したとみられる.本研究で得られた,アカマツ高木林の樹齢最高値69年という...

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  • 那須火山,観音川岩屑なだれの流れ山の縦断分布特性

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2011f (0), 100140-100140, 2011

    ...流れ山地形は,岩屑なだれの流動を解釈するための重要な地形であり,その地形学的な意義を吟味することは,巨大山体崩壊の実態を探る上で有意義である。本研究では,那須火山・観音川岩屑なだれを対象に,流れ山の縦断分布特性を検討した。観音川岩屑なだれは福島県南会津郡下郷町の観音川沿いに分布し,約1.7万年に那須火山群北西部の観音山で発生した山体崩壊に由来するとされる。...

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  • 磐梯火山における1888年の巨大山体崩壊の量的規模に関する考察

    吉田, 英嗣 自然人間社会 49 57-71, 2010-07

    ...火山において発生する巨大山体崩壊は、円錐形の山体を形成して重力的に不安定となった成層火山体などが、火山活動や地震などを引き金として大規模に崩壊する現象である。巨大山体崩壊に伴って発生する、岩屑なだれや二次的なラハール(火山泥流)といった土砂移動現象によって、人間社会は大きなダメージを受ける。...

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  • 大規模カルデラ噴火の前兆現象 −鬼界カルデラと姶良カルデラ−

    小林, 哲夫, 奥野, 充, 長岡, 信治, 宮縁, 育夫, 井口, 正人, 味喜, 大介 京都大学防災研究所年報. B 53 (B), 269-276, 2010-06-01

    ...鬼界カルデラでは,1)少なくとも8000年間にわたる断続的なブルカノ式噴火,2)数百年前の山体崩壊,3)約百年前の脱ガスした流紋岩質溶岩の噴出,4)噴火中から噴火後にかけて2回の巨大地震の発生が認められた。...

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  • 日本における流れ山のサイズ分布

    吉田 英嗣 地学雑誌 119 (5), 892-899, 2010

     Many hummocky terrains are found preserved along the courses of debris avalanches. This research investigates the functional relation between the size (plane area) and the run-out distance of …

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  • 1888年の山体崩壊による磐梯火山の崩壊量に関する検討

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2010f (0), 109-109, 2010

    ...<B>巨大山体崩壊とその量的検討の意義</B><BR>  火山において頻発する巨大山体崩壊は、円錐形の山体を形成して重力的に不安定となった成層火山体などが、火山活動や地震などを引き金として大規模に崩壊する現象である。巨大山体崩壊に伴って発生する、岩屑なだれや二次的なラハール(火山泥流)といった土砂移動現象によって、人間社会は大きなダメージを受ける。...

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  • 立山火山

    中野 俊, 奥野 充, 菊川 茂 地質学雑誌 116 (Supplement), S37-S48, 2010

    ...立山火山は20数万年前に活動を始めた複合火山である.現在,北東端の地獄谷で活発に噴気活動が続く.火山噴出物の分布域から見ると地域的には弥陀ヶ原地域と五色ヶ原地域に大別され,両者の間を浸食カルデラの立山カルデラが隔てる.カルデラ内では1858年飛越地震により山体崩壊が発生し,その未固結堆積物は日常的に崩壊が著しく,土砂流出を防ぐための大規模な砂防工事が明治時代以来盛んに行われている.日本地質学会主催による...

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  • 山麓に拡散した火山性岩屑なだれが形成する流れ山の縦断分布特性

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦, 大森 博雄 第四紀研究 49 (2), 55-67, 2010

    ...火山麓に分布する流れ山は,大規模山体崩壊が過去に発生した証拠として,また,岩屑なだれのメカニズムを推察するうえで,重要な研究対象とされてきた.本研究では,流れ山地形がなお崩壊や岩屑なだれに関して地形学的に重要な情報を提供してくれるものと捉え,岩屑なだれの流下方向における流れ山の分布様式を検討し,流れ山地形に新たな地形学的意義を与えることを試みた.研究対象は,日本における4つの岩屑なだれが形成した流れ...

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  • 残留磁化測定による北海道北部,利尻火山北麓の古期火山麓扇状地堆積物の定置温度推定

    植木 岳雪, 近藤 玲介 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 101-101, 2009

    ...利尻富士町の湾内大橋直下の古期火山麓扇状地堆積物の下部は,その中の礫が高温で定置したことから,火山活動に関係したものであることが確実である.また,礫層はシルト・砂のマトリクス支持で,不淘汰であり,この周辺の露頭から層厚は20 m以上である.これらは,古期火山麓扇状地堆積物の下部が山体崩壊や断続的な土石流によるものではなく,多量の水を伴うホットラハールであること,その最も適当な成因として,山頂あるいは...

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  • 宮内庁所蔵,磐梯火山1888年噴火の写真(II)

    千葉 茂樹, 佐藤 公 地球科学 63 (2), 77-93, 2009

    ...の磐梯火山噴火および災害の写真は,福島県立図書館・福島県立博物館・国立科学博物館・宮内庁・学習院大学に保管されている.2007年11月,佐藤は,宮内庁において,1888年磐梯火山噴火の写真を9枚再発見した.千葉は,写真9枚をデジタル復元し、1〜7を行った.1.復元画像から,撮影位置を特定し,噴火当時の写真と現在の様子を比較した.2.画像から裏磐梯の湖沼群形成上重要なデータを得た.3.写真の地域で,山体崩壊物...

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  • 有珠火山・善光寺岩屑なだれの流れ山の長軸方向

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 94-94, 2009

    ...また、流れ山ポリゴンの対角線のなかで最長のものを流れ山の長軸と定め、ポリゴンの重心と山体崩壊直前の推定山頂位置とを両端点とする線分の方向を流れ山の流向とみなした。そして、この線分と長軸とがなす交角のうち鋭角(0°≦θ<90°)をもって、流れ山の長軸方向の流下方向からの「ずれ」を表現した。...

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  • リモートセンシングで捉えたレイテ島岩屑なだれの地形的特徴

    小荒井 衛, 佐藤 浩, 新井場 公徳, 小山内 信智, 伊藤 英之 日本地すべり学会誌 45 (2), 106-117, 2008

    ...その結果, 山体崩壊の規模に応じて形成される流れ山の大きさや流送距離が違うこと, 流れ山の流送距離と流れ山の長径卓越方向に関連性があることなどが明らかになった。...

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  • 岩手・宮城内陸地震による斜面崩壊の地形・地質的特徴

    守屋 則孝, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2008f (0), 130-130, 2008

    ...被災地周辺では土砂災害が多数発生しており、中でも荒砥沢ダム上流で発生した地すべりは長さ約1000m、幅約700m、最大の深さ約150m、移動土砂量約70000000㎥と、山体崩壊を含めても国内では今世紀最大規模のものであった。...

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  • 浅間火山の大規模山体崩壊イベントに由来する流れ山地形の特徴

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2006s (0), 20-20, 2006

    ...<BR> 大規模な山体崩壊物質は「岩屑なだれ」として移動し,その堆積物は「岩屑なだれブロック」と「岩屑なだれマトリクス」とから構成される (Orton 1996).流れ山は,岩屑なだれブロックがなす地形であるため,その存在は,流れが岩屑なだれであったことを示す.翻って流れ山の形態的特徴は,山体を構成していた岩塊の挙動を推察するにあたり,有力な手がかりとなる.流れ山の地形計測結果は,幾つかの事例において...

    DOI 参考文献4件

  • 高精度粒子法に基づく固液二相流モデルによる山体崩壊津波の発生過程解析

    後藤 仁志, 五十里 洋行, 酒井 哲郎, 奥 謙介 海岸工学論文集 53 196-200, 2006

    スマトラ沖地震では, 瓦礫や乗用車等の大型浮体を巻き込みながら市街地を遡上する津波の映像が報道された. 津波による構造物の被害を適正に予測するには, いわゆる流体力としての津波波力は勿論, 漂流物の衝突による影響も考慮した構造物の設計が必須となる. この種の現象の解析には, 自由表面および浮体群の追跡, さらに流体-浮体間および浮体群間の干渉の記述が可能なモデルが求められる. …

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  • 木曽山脈・大棚入山で発見された大規模山体崩壊

    宍倉 正展, 永井 節治, 二階堂 学, 臼井 武志, 徳光 雅章, 木曽教育会濃ヶ池調査研究会 第四紀研究 45 (6), 479-487, 2006

    ...したがって, 大棚入山の山体崩壊とそれに伴う諸現象の発生時期は, 17世紀頃以前まで遡ると考えられる. この崩壊の推定土砂量は10<sup>7</sup>m<sup>3</sup>を超えるもので, 本地域ではまれに起こる大規模山体崩壊であったことから, 断層活動などの低頻度イベントとの関係が注目される....

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  • 利根川・吾妻川合流点付近の河川地形発達に与える前橋泥流の影響

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦, 坂口 一, 山口 正秋, 大上 隆史 日本地理学会発表要旨集 2005s (0), 237-237, 2005

    ...<B>はじめに</B><BR>流域の長期的な地形発達において,岩屑なだれなどの大規模土砂供給イベントが有する意義は,なお不明確である.現段階では,古い時代のイベントを対象に,その前後数千_から_数万年間の地形変化過程を復元する研究事例を蓄積していく必要がある.本研究では,約2.4万年前の浅間火山・黒斑山の大規模山体崩壊に伴う「応桑岩屑なだれ」に由来する「前橋泥流(MMf)」を対象とし,その利根川への...

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  • 浅間火山の大規模山体崩壊によって生じた土砂移動プロセス

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2005s (0), 233-233, 2005

    ...<B>はじめに</B><BR>浅間火山では,約2.4万年前に大規模山体崩壊が発生した.各地で見出される堆積物は,主に層位によって対比され,大規模土砂供給イベントの河川地形発達に与える影響が指摘されつつある.しかし,これら堆積物の特徴を系統的に捉え,どのようにもたらされたのかについて言及した事例はみられない.そこで本研究では,流下軸に沿う地形地質の観察に基づき,浅間火山の大規模山体崩壊によって生じた土砂移動...

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  • 土砂移動メカニズムからみた浅間火山岩屑なだれの最大流走距離

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2005f (0), 89-89, 2005

    ...<B>はじめに</B><BR> 成層火山の大規模山体崩壊に伴って発生する岩屑なだれは,流域スケールの地形形成に多大な影響を与えうる.大規模な土砂流の到達予測に関しては,従来,崩落高度 (H) と最大流走距離 (L) との関係から導かれる,「みかけの」等価摩擦係数 (H/L) による議論が主流である.岩屑なだれのH/Lは,大規模なイベントほどその値が小さくなるものの,経験的に0.05-0.20とされる...

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  • 蔵王火山および白鷹火山の巨大山体崩壊発生時期

    八木 浩司, 早田 勉, 井口 隆, 原口 強, 伴 雅雄 第四紀研究 44 (4), 263-272, 2005

    This study clarifies the chronological timing of the catastrophic collapses of Mts. Shirataka and Zao, Yamagata Prefecture, Northeastern Japan, adopting tephrochronology. Tephras were intercalated …

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献28件

  • 富士火山東斜面で2900年前に発生した山体崩壊

    宮地 直道, 富樫 茂子, 千葉 達朗 火山 49 (5), 237-248, 2004

    A large-scale collapse occurred at the eastern slope of Fuji volcano about 2900 years ago, based on calibrated <sup>14</sup>C age of a wood sample collected in the resulting debris avalanche …

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  • 木曽山脈西縁断層帯・大棚入山における大規模崩壊の発生時期

    宍倉 正展, 永井 節治, 二階堂 学, 木曽教育会 濃ヶ池調査研究会 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 19-19, 2004

    ...<br><br> 木曽山脈周辺には,地震に起因すると考えられる大規模崩壊地形が分布し,特に1586年天正地震に伴う山体崩壊に関する報告が多い(松島,1995など).本研究では,上松断層から2_から_3km東に位置する大棚入山山腹に,半径500m程度の馬蹄形を呈した崩壊地形を確認した.この崩壊の発生時期を明らかにすることを目的に地形・地質調査を行ったので報告する....

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  • 栃木県北部,日光火山群女峰赤薙火山で約12-15万年前に起きた大規模山体崩壊

    橘 英彰 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 187-187, 2004

    ...<br>2.調査結果<br>山体崩壊によって形成された馬蹄形地形は,ほとんどが山頂の溶岩円頂丘群の下位に埋没していると想定されるが,稲荷川西岸斜面の急崖を山体崩壊の馬蹄形地形の一部であると認めることができる.各岩屑なだれ堆積物は,分布状況と層序についていくつか共通する点が認められるので,これらはすべて一度の大規模山体崩壊によって供給されたと考えることができる.地表に露出する堆積物の分布総面積は27.92km2...

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  • 中之条盆地における中之条泥流の堆積と段丘地形発達

    吉田 英嗣, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 163-163, 2004

    ...中之条盆地は,流域に多くの第四紀成層火山を有する利根川水系吾妻川中流域に位置する.このうち浅間火山は,約2.3_から_2.4万年前に大規模山体崩壊を発生させた.このイベントに伴う岩屑なだれ堆積物の一部が吾妻川に流入し,中之条盆地を経て最終的には関東平野北西部まで達したことが知られている.中之条盆地にこのとき及んだ堆積物は,”中之条泥流堆積物”(守屋1966)と呼ばれている....

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  • 浅間火山における大規模山体崩壊起源堆積物の地形学的特徴

    吉田 英嗣 日本地理学会発表要旨集 2004s (0), 160-160, 2004

    ...のスケールでみれば,最近では100年に4度の割合で大規模山体崩壊が発生している.例えば,1000-10000年オーダーでの土地評価が必要とされる,国レベルでの土地利用計画に際しては,こうしたイベントを現実に起こりうる最大級のものとして捉え,評価する必要がある....

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  • 山形県白鷹火山および崩壊源の比抵抗構造

    中里 裕臣, 竹内 睦雄, 汪 振洋, 野口 徹, 井口 隆, 田中 耕平 日本地すべり学会誌 40 (1), 32-38, 2003

    The 2-D electrical resistivity prospecting (1, 000m in survey depth) was conducted in order to investigate the subsurface structure of the volcanic body and the large-scale collapse site at the …

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  • 地上および地下開度の合成による地形主題図の作成とその火山地質への応用

    Prima Oky Dicky Ardiansyah, 横山 隆三, 吉田 武義 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集 2003 (0), 62-62, 2003

    ...傾斜角および開度データからなる地形主題図は地形解析の基本データとなっており、そのデータを用いて火山体崩壊に伴う不連続な構造やそれに囲まれたカルデラ地形等の識別が可能となる(吉田ら, 2000)。しかし、地形主題図を用いて地形解析を行う際に、それらの主題図における適切な色表現が必要となる。特に開度データについては、尾根および谷を同一主題図で表現することが難しいとされている。...

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  • 含水未固結土砂地山(岩屑なだれ堆積物)における薬液注入工法の適応性について

    中嶋 威, 鈴木 和幸, 比留間 誠之 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1735-1736, 2003

    ...トンネル施工地域は、火山山麓部に位置し、山体崩壊に伴って発生した岩屑なだれ堆積物により構成されている。岩屑なだれ堆積物は、変質安山岩ブロックと粘土~砂~礫混在層からなる未固結の堆積物で、地下水が多く賦存している。トンネルルートの直上には、国道,送電鉄塔,民家があり、また、旧スケート場であった沼地が分布している。...

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  • 磐梯山1888年疾風堆積物と被災記録

    紺谷 和生, 谷口 宏充 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集 2003 (0), 67-67, 2003

    ...複数のフローユニットが時間間隙を持って発生、流下したことは、噴火開始直後に起こった山体崩壊の後にも疾風が発生していた可能性を示している。現在、崩壊カルデラ内や、山体崩壊により生じた岩屑なだれ堆積物の上に疾風堆積物を見つけることはできない。これは噴火開始直後の崩壊の後にも山体崩壊が起こったために疾風堆積物を覆ってしまったということが推定される。...

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  • 有珠火山の山体崩壊による洞爺湖の津波シミュレーション

    佐竹 健治 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 52 (4-5), 241-244, 2001

    ...有珠火山の山体崩壊によって洞爺湖で発生する津波のシミュレーションを行った.崩壊した山体の流入開始後5 分以内で津波第1波は対岸に達する.金比羅山(体積 0.025 km<sup>3</sup>)が崩壊し,その全体積が2分間で洞爺湖に流入したとき,津波の高さは月浦付近で最大15 m,北西岸や南東岸の壮瞥付近で10 m以上,北岸の洞爺町や東岸の仲洞爺で 5 m程度となる.継続時間が5分間だと月浦で 5...

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  • 空中写真判読による山地の変形構造解析-比良山地のリニアメントと潜在大規模崩壊(その2)-

    大橋, 健 京都大学防災研究所年報. B 41 (B-1), 235-243, 1998-04-01

    ...空中写真判読から検出したリニアメントを、山地の地形発達史の過程で現出する各種のスケール、プロセスをもつ変形構造の空間的実態、広域テクトニクスとの関連のもとに考察し、地塊山地の山体崩壊の潜在的発生とその位置の特定を試みた。潜在大規模崩壊の発生、位置、規模、形状は急速に隆起する山地の変動地形学的位置条件や山体を構成する花筒岩と堆積岩との岩質差と構造に規定されながら進行していることを明らかにした。...

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  • 北海道駒ヶ岳火山1640年の山体崩壊

    吉本充宏, 宇井忠英 火山 43 (4), 137-148, 1998

    Hokkaido Komagatake is an andesitic stratovolcano located in northern Japan. Major historic eruptions have occurred four times since the 17th century after 5000 years of dormancy. The 1640 eruption …

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  • 小野子火山の地質とその基盤の構造

    中村 庄八 地球科学 51 (5), 346-360, 1997

    ...小野子火山は,中期更新世に活動した複成火山で,体積約13km<sup>3</sup>の円錐火山からなる十二ヶ岳成層火山形成期,山頂部にカルデラ状地形を,北北東および南東斜面に溝状地形を形成して山麓部に岩屑なだれ堆積物を堆積させた山体崩壊期,カルデラ状凹地から宮沢溶岩や小野子山南溶岩が流出した山頂溶岩類流出期の3期に区分される.溶岩流などの火山岩は,複輝石安山岩を主体とするが,初期には玄武岩やかんらん...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献29件

  • 岩木山北麓の火山麓扇状地

    黒木 貴一 季刊地理学 47 (4), 285-301, 1995

    The ages and formation processes of volcanic-fans in the foot of Mt. fwaki in the Aomori prefecture, Northeast Japan, were discussed.<br>The author recognized seven periods of volcanic-fans …

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献28件

  • 蔵王火山西麓の酢川泥流の発生年代

    阿子島 功, 山野井 徹 東北地理 37 (3), 159-165, 1985

    Radiocarbon dating and pollen analysis have been done on two peat beds lying above and below the Sukawa volcanic debris avalanche deposit. A nearly 100m thick avalanche of the Sukawa volcanic debris …

    DOI Web Site 被引用文献3件

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