オバマ氏が支援本腰　バイデン氏と合同資金集め―米大統領選

　【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領（７７）が２３日開いたウェブ上の資金集めイベントに、オバマ前大統領（５８）が初参加した。オバマ氏は民主党支持者の間で今も人気があり、今後バイデン氏への支援を本格化させる。

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　オバマ氏は「この国を癒やし、軌道に戻す上でジョー・バイデンほど信頼すべき人物はいない」と語り、共和党のトランプ大統領（７４）を倒す戦いへの支援を求めた。
　一方、人種差別抗議デモで声を上げる若者を「ひきょうな政治にうんざりするだけでなく、何世紀にもわたってこの国が直面する中心的課題に取り組んでいる」と評価。彼らの存在が「私を楽観的にさせてくれる」と語り、勝利に向けて鍵を握るという認識を示した。
　このイベントでは、草の根の小口献金を中心に約８億円を集めた。バイデン氏は当初、資金集めでトランプ氏に圧倒的な差をつけられてきたが、徐々に形勢挽回を図っている。
　ロイター通信によると、５月末時点の選挙資金残高は、トランプ氏約２８２億円対バイデン氏約１３０億円。ただ、５月だけの獲得実績を見ると、バイデン氏は約８６億円となり、トランプ氏の約７９億円を初めて上回った。