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掌握(読み)ショウアク

デジタル大辞泉 「掌握」の意味・読み・例文・類語

しょう‐あく〔シヤウ‐〕【掌握】

[名](スル)《手ににぎる意》自分の思いどおりにすること。全面的に自分の支配下に置くこと。「政権掌握する」「部下掌握する」
[類語]握る押さえる制する確保保持独占占有手中に収める我が物にする・支配

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掌握」の意味・読み・例文・類語

しょう‐あくシャウ‥【掌握】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手につかむこと。手に入れること。また、つつみこむこと。
    1. [初出の実例]「蛾眉細不如、蔵応掌握、動欲吹嘘」(出典:菅家文草(900頃)三・新月二十韻)
    2. 「絶世の美人が必ずしも男の愛を掌握するとは限らない」(出典:往還の記(1963‐64)〈竹西寛子〉二四)
  3. 自分の意のままに支配できるようにしておくこと。
    1. [初出の実例]「上慢の幢(はたほこ)高して、遂に天魔の掌握(シャウアク)の中(うち)に落ちぬべし」(出典:太平記(14C後)二)
    2. 「この余度々の危難を脱れて、竟に海内を掌握(セウアク)したまふ事は」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)
    3. [その他の文献]〔史記‐淮陰侯伝〕
  4. 盗むことをいう俗語
    1. [初出の実例]「『玄四郎(げんしろ)(〈注〉ぬすみ)』したり『掌握(シャウアク)(〈注〉ヌスミ)』したりする」(出典:滑稽本浮世床(1813‐23)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「掌握」の読み・字形・画数・意味

【掌握】しよう(しやう)あく

手中にある。〔史記、淮陰侯伝〕且つ王は必とすべからず。身、項王の掌握の中に居りしこと數(しばしば)なり。項王れみて之れを活かせり。然れどもするを得て、輒(すなは)ちに倍(そむ)く。

字通「掌」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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