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アメリカ空軍は、MQ-9を2011年から2018年の間に372機購入し、MQ-1との交代を開始した。2015年からは、燃料タンクを増設しプロペラブレードも三枚から四枚に増やした'''リーパーER'''の配備を開始している。
 
ゼネラル・アトミクスは[[2018年]][[9月17日]]、アメリカ空軍が同年[[8月7日]]に同社製MQ-9ブロック5RPA(遠隔操縦航空機)による初めての自動着陸に成功したことを明らかにした<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jwing.net/news/5176|title=米空軍、MQ-9で初の自動着陸成功|accessdate=2018-09-26|date=2018-09-25}}</ref>。続く同月[[8月9日]]には、最初の自動離陸も実施した。
 
== 試作機 ==
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== 配備と実戦 ==
 
=== アメリカ ===
 
==== アメリカ空軍 ====
[[ファイル:First MQ-9 Reaper at Creech AFB 2007.jpg|thumb|250px|実戦部隊に配備されたMQ-9]]
[[File:MQ-1 Predator controls 2007-08-07.jpg|thumb|250px|イラクのバラッド空軍基地でのMQ-1UAVフライトクルー(2007年8月)]]
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[[2020年]]1月に起きた[[バグダード国際空港攻撃事件 (2020年)|バグダード国際空港攻撃事件]]で[[イスラム革命防衛隊]]の[[ガーセム・ソレイマーニー]]司令官の殺害に使用したとされる<ref>{{Cite news|url=https://www.nytimes.com/2020/01/02/world/middleeast/qassem-soleimani-iraq-iran-attack.html|title=U.S. Strike in Iraq Kills Qassim Suleimani, Commander of Iranian Forces|publisher=[[ニューヨーク・タイムズ]]|accessdate=2020-01-06|date=2020-01-02}}</ref>。
 
[[2022年]][[10月19日]]、[[海上保安庁]]は青森県八戸市にある[[海上自衛隊]][[八戸航空基地]]に配備し運用を開始した。 今年度の運用費は40億円で、来年度は複数機の運用を行う予定のため87億円の予算を要求している<ref>{{Cite web |title=無人航空機シーガーディアンの運用開始 海上保安庁、八戸で遠隔操作:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQBM6DS7QBMUTIL00Z.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-10-19 |access-date=2022-12-05 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=海保、無人機を報道公開 海洋監視、10月から運用 |url=https://www.sankei.com/article/20221117-7767UHXGWNI47EC5V5SF7OQL4Y/ |website=産経ニュース |date=2022-11-17 |access-date=2022-12-05 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。
 
同年[[11月21日]]、[[アメリカ空軍]]は[[鹿屋航空基地]]に8機配備し1年間運用を開始した。[[東シナ海]]などの海域での[[監視]]や[[偵察]]を目的とし、[[日本国政府|日本政府]]と[[アメリカ合衆国連邦政府|米政府]]で計画を進めてきた。活動は翌年11月まで続き、米軍関係者150~200人が[[鹿屋市]]に駐留する<ref>{{Cite web |title=米軍の無人機、海自鹿屋基地で1年間の運用開始 住民から不安の声も:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQCP6F5JQCPTLTB006.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-11-21 |access-date=2022-11-22 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=米軍無人偵察機 MQ9運用開始 海自鹿屋航空基地 |url=https://mainichi.jp/articles/20221122/ddm/012/010/103000c |website=毎日新聞 |access-date=2022-11-22 |language=ja}}</ref>。
 
[[2023年]][[3月14日]]、アメリカ空軍は[[黒海]]上空の国際空域でMQ-9がロシア軍機と衝突し、1機が墜落したと発表した。米側の説明によると、ロシア軍の[[Su-27 (航空機)|Su-27]]戦闘機2機が進路を妨害し、うち1機がプロペラに衝突。衝突前には数回に渡り燃料を浴びせ、前方を遮ったという<ref name="jiji20230315">{{Cite news|url=https://www.jiji.com/amp/article?k=2023031500066|title=米無人機とロシア軍機が衝黒海上空の国際空域―米発表、対立激化も|newspaper=時事ドットコム|date=2023-03-15|accessdate=2023-03-15}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-drone-idJPKBN2VG1JB|title=米偵察無人機、ロシア戦闘機と黒海上空で衝突・墜落 ロは否定|newspaper=ロイター|date=2023-03-15|accessdate=2023-03-15}}</ref>。一方、[[ロシア国防省]]は声明で「戦闘機は兵器を使用せず、無人機と接触もしていない。無人機は急激な動きで制御不能となった」と否定した<ref name="jiji20230315" />。
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同年[[7月25日]]、[[シリア]]上空でロシア空軍の[[Su-35 (航空機)|Su-35S]]と見られる戦闘機の発射した[[フレア (兵器)|フレア]]がMQ-9に当たり、プロペラが損傷したと発表した。プロペラ損傷後も飛行を維持し、基地に帰還したという。[[アメリカ中央軍|アメリカ中央空軍]]は声明で「この無謀で、プロフェッショナルさにかける行為を直ちに終わりにするように求める」と抗議した<ref>{{Cite news|url=https://trafficnews.jp/post/127162|title=ロシア軍Su-35 黒海に続きシリアでMQ-9「リーパー」に損傷を与える! プロ意識に欠ける“煽り”と米空軍|newspaper=乗りものニュース|date=2023-07-28|accessdate=2023-07-29}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/amp/article?k=2023072600154|title=ロシア軍機、米無人機を損傷 シリア上空で照明弾発射|newspaper=時事通信|date=2023-07-26|accessdate=2023-07-29}}</ref>。
 
[[2024年]][[2月20日]]、[[アメリカ国防総省]]は、19日に[[紅海]]でMQ-9が[[イエメン]]の親[[イラン]]武装組織[[フーシ]]の地対空ミサイルで撃墜されたと明らかにした<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/article/20240221-TECEIBZ7LJLGXM55V7PETAWEOA/|title=フーシ派、米無人機MQ9リーパーを撃墜 紅海、船舶攻撃も|newspaper=産経新聞|date=2024-02-21|accessdate=2024-02-21}}</ref>。
2020年9月30日現在、280機が配備されている。<ref>{{Cite web |url=https://www.creech.af.mil/About-Us/Fact-Sheets/Display/Article/669890/mq-9-reaper-fact-sheet/ |title=MQ-9 Reaper Fact Sheet |access-date=2022-12-21}}</ref>
 
2020年9月30日現在、280機が配備されている<ref>{{Cite web |url=https://www.creech.af.mil/About-Us/Fact-Sheets/Display/Article/669890/mq-9-reaper-fact-sheet/ |title=MQ-9 Reaper Fact Sheet |access-date=2022-12-21}}</ref>
 
==== 在日アメリカ軍 ====
2022年[[11月21日]]、[[アメリカ空軍]]は[[鹿屋航空基地]]に8機配備し1年間運用を開始した。[[東シナ海]]などの海域での[[監視]]や[[偵察]]を目的とし、[[日本国政府|日本政府]]と[[アメリカ合衆国連邦政府|米政府]]で計画を進めてきた。活動は翌年11月まで続き、米軍関係者150~200人が[[鹿屋市]]に駐留する<ref>{{Cite web|和書 |title=米軍の無人機、海自鹿屋基地で1年間の運用開始 住民から不安の声も:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQCP6F5JQCPTLTB006.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-11-21 |access-date=2022-11-22 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |title=米軍無人偵察機 MQ9運用開始 海自鹿屋航空基地 |url=https://mainichi.jp/articles/20221122/ddm/012/010/103000c |website=毎日新聞 |access-date=2022-11-22 |language=ja}}</ref>。
 
2023年8月22日午前11時ごろ、鹿屋航空基地で、MQ-9が着陸時に滑走路を外れて[[オーバーラン]]し、地上設備に接触した<ref>[https://www.mod.go.jp/rdb/kyushu/osirase/050929mq-9setsumei.pdf 米軍無人機MQ-9の滑走路逸脱事案について]</ref>。状況確認のため午後2時15分ごろまで滑走路を閉鎖したが、けが人や基地周辺の被害は確認されなかった<ref>{{Cite web |title=〈詳報〉海自鹿屋基地 米無人機「MQ9」が滑走路逸脱 基地内オーバーラン「過去10年なし」 市長「安心・安全を脅かし遺憾」 {{!}} 鹿児島のニュース {{!}} 南日本新聞 |url=https://373news.com/_news/storyid/180674/ |website=鹿児島のニュース - 南日本新聞 {{!}} 373news.com |access-date=2023-10-15 |language=ja |first=Minami-Nippon |last=Shimbun}}</ref>。
 
同年9月5日、[[浜田靖一]]防衛相は11月20日に運用期限を迎える鹿屋基地について「米側との調整になる」と述べ、延長する可能性を否定しなかった。その後日米両政府は沖縄周辺の警戒監視と情報収集を強化するため[[嘉手納基地]]に移転し、11月から運用を開始することを決定した<ref>{{Cite web |title=鹿児島配備の米軍無人機、沖縄・嘉手納基地に移駐へ 来月運用開始:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASRB56TLZRB5UTIL01M.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2023-10-05 |access-date=2023-10-15 |language=ja}}</ref>。
 
同年11月7日、防衛省はMQ-9の移転配備が完了し、運用が始まったと通知した<ref>{{Cite web |title=米軍無人偵察機「MQ-9」が嘉手納基地に配備完了 |url=https://www.qab.co.jp/news/20231108191993.html |website=QAB NEWS Headline |access-date=2023-11-20 |language=ja |first=琉球朝日放送 |last=報道制作局}}</ref>。
 
=== 日本 ===
 
==== 海上保安庁 ====
[[2022年]][[10月19日]]、[[海上保安庁]]は青森県八戸市にある[[海上自衛隊]][[八戸航空基地]]に、MQ-9Bを1機配備し運用を開始した。 今年度同基地にコックピットを備えたオペレーションセンターが設置され、ジェネラル社運用費は40億円で社員約20人に操縦などの業務を委託し来年度は複数機4人[[海上保安官]]が交代で「運用官」として、パイロットに飛う予定のため87億円の予算するエリアや撮影する対象要求指示てい、映像やレーダーの情報をモニターで確認する<ref>{{Cite web |title=海上保安庁 ことし運用開始の無人航空機 新たに3機以上配備へ {{!}} NHK |url=https://web.archive.org/web/20221205135653/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221205/k10013913941000.html |website=NHK NEWS WEB |access-date=2023-10-15 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |title=無人航空機シーガーディアンの運用開始 海上保安庁、八戸で遠隔操作:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQBM6DS7QBMUTIL00Z.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-10-19 |access-date=2022-12-05 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |title=海保、無人機を報道公開 海洋監視、10月から運用 |url=https://www.sankei.com/article/20221117-7767UHXGWNI47EC5V5SF7OQL4Y/ |website=産経ニュース |date=2022-11-17 |access-date=2022-12-05 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。
 
[[2023年]]5月19日、海上保安庁は3機運用を5日から始めたと発表した。3機体制になったことで、24時間365日の海洋監視が可能になった<ref>{{Cite web |title=海上保安庁、無人機シーガーディアンの3機運用開始 24時間365日監視可能に |url=https://www.aviationwire.jp/archives/277271 |website=Aviation Wire |access-date=2023-10-15 |language=ja-JP}}</ref>。[[2025年]]度に2機を新規購入し、5機体制とすることで、複数の海域を常時監視できる体制に拡充予定である<ref>{{Cite web |title=海保 無人航空機5機体制で運用へ 周辺海域での体制強化のため {{!}} NHK |url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230826/k10014174311000.html |website=NHKニュース |date=2023-08-26 |access-date=2023-11-03 |last=日本放送協会}}</ref>。2023年11月20日、[[読売新聞]]が、政府は2024年度末までに現在の[[青森県]]から[[福岡県]]の[[北九州空港|北九州航空基地]]に移転する方針を固めたと報じた。 八戸航空基地は防衛省・自衛隊との官庁間協力の取り決めで、同基地の建物や敷地は2024年度末に使用期限を迎えるため、運用拠点を移す必要があり、 政府関係者は「北九州は[[尖閣諸島]]や[[朝鮮半島]]にも近く、高い海洋監視能力をさらに発揮できる配置となる」としている<ref>{{Cite web |title=海上保安庁の無人機、拠点を青森から北九州空港に移転へ…2機増の5機で沖縄・尖閣諸島の監視強化 |url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20231120-OYT1T50136/ |website=読売新聞オンライン |date=2023-11-20 |access-date=2023-11-20 |language=ja}}</ref>。
 
==== 海上自衛隊 ====
2023年5月9日、[[海上自衛隊]]は八戸航空基地の[[第2航空群]]で、試験的に導入したMQ-9B シーガーディアンの実運用テストを開始した。これは、現在海上自衛隊が[[哨戒機|固定翼哨戒機]]で行なっている警戒監視などの任務の一部を、将来的に無操縦者航空機により代替可能か検証するものである。本機は、Pー1哨戒機などが海中に投下したソノブイの無線を機体前方で受信し、潜水艦を探知でき、担当者は「将来的にP1の一部機能を代替する可能性がある」としている<ref>{{Cite web |title=遠隔操作で24時間連続飛行、P1哨戒機と連携し潜水艦探知も可能…海自が試験運用中の無人機シーガーディアンを公開 鹿屋基地 {{!}} 鹿児島のニュース {{!}} 南日本新聞 |url=https://373news.com/_news/storyid/196419/ |website=鹿児島のニュース - 南日本新聞 {{!}} 373news.com |access-date=2024-06-18 |language=ja |first=Minami-Nippon |last=Shimbun}}</ref>。
 
==派生型==
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アルタイルの他にも民間向けとして、国境警備隊など法執行機関の監視任務に特化した非武装型の『ガーディアン』が開発されている<ref>{{cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=000000002.000032724&g=prt |title=国内初となる大型遠隔操縦無人機ガーディアンのデモフライトが開始 長崎県壱岐空港より3週間にわたり運航|publisher=時事ドットコム|date=}}</ref>。
 
主翼はハードポイントを廃止してIkhanaと同じウィングチップ・フェンスを追加、機体の燃料タンクを拡大したことで航続距離が伸びている。搭載されたカメラの精度は「富士山の頂上から車を識別できる程度」とされる<ref name=nhk_001>{{cite news|url=https://web.archive.org/web/20201031231822/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201031/k10012687131000.html|title= WEB特集 「無人航空機」 その目は何を… |publisher= [[NHK]]|date=2020-10-31}}</ref>。
 
[[アメリカ合衆国税関・国境警備局]](CBP)では国境監視用として[[ヘルメス 450]]などと組み合わせて運用している。
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上述したスカイガーディアンの[[沿岸警備隊]]向けとしてウィングチップ・フェンスを小型のウィングレットに変更、胴体下部に海上監視用レーダーを搭載した'''『シーガーディアン』'''もある。
 
最も大きな違いは、レオナルド社が開発した、「シースプレー7500E V2 アクティブフェイズドアレイレーダー」<ref>{{Cite web |和書|url=https://fl360aero.com/detail/leonardo-seaspray-7500e-v2-multi-mode-radar-gets-a-place-in-mq-9a-reaper-to-expand-it-s-wide-area-maritime-tracking-abilities/916 |title=Leonardo Seaspray 7500E V2 マルチモード レーダーは、広域海上追跡能力を拡張するために MQ-9A Reaper に搭載されています。 |access-date=2023/7/11}}</ref>を搭載していることである。このレーダーは、海上での使用に最適化されたXバンドレーダーで、逆合成開口モードを備え、平均故障間隔は2000時間、最大探知距離は320海里とされている。開発メーカーのウェブサイトでは、「強化されたプロセッサを搭載し、追跡目標数の大幅な増加を実現している」と明記されている。<ref>{{Cite web |url=https://electronics.leonardo.com/documents/16277707/18422005/Seaspray_7500E_LQ_mm07777.pdf?t=1603180463981 |title=7500E V2 |access-date=2023/07/11}}</ref><ref>{{Cite web |和書|url=https://www.navalnews.com/naval-news/2022/04/general-atomics-integrates-new-maritime-radar-onto-mq-9/ |title=ゼネラル・アトミックス、シースプレー 7500E V2 レーダーを MQ-9 に統合 |access-date=2023/7/11}}</ref>
 
本機体の開発元である、ゼネラルアトミクス社の公式サイトには、本機体の能力について、「数千平方海里にわたる水上船舶のリアルタイム検出および識別を可能にし、海上目標の自動追跡と自動船舶識別装置との連携、レーダー追跡との連携を実現する」旨の記載がある。<ref>{{Cite web |url=https://www.ga-asi.com/ga-asi-selected-for-japan-maritime-self-defense-force-male-rpas-project |title=GA-ASI |access-date=20230711}}</ref> 連続飛行時間は約35時間とされる<ref name="nhk_001" />。
 
日本では[[海上保安庁]]が導入を目指し2020年から実証実験を行っており<ref name="nhk_001" />、2022年4月6日、海上保安庁は『シーガーディアン』が採用されたと発表し<ref>{{cite news|和書 |url=https://trafficnews.jp/post/117540/ |title=海上保安庁 EEZ監視などでUAV「シーガーディアン」を2022年10月から運用へ GA-ASI |date=2022-4-12 |newspaper=乗り物ニュース |access-date=2023-1-26}}</ref>、同年10月19日、青森県八戸市の[[海上自衛隊]][[八戸航空基地]]を拠点に最初の1機が運用を開始した<ref>{{Cite news|title=無人航空機シーガーディアンの運用開始 海上保安庁、八戸で遠隔操作|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2022-10-19|url=https://www.asahi.com/sp/articles/ASQBM6DS7QBMUTIL00Z.html|agency=朝日新聞社|access-date=2020-10-21}}</ref>。2023年5月には、2機を追加配備し、24時間365日体制での運用を開始した旨のアナウンスを行った。<ref>{{Cite web |url=https://www.aviationwire.jp/archives/277271 |title=海上保安庁、無人機シーガーディアンの3機運用開始 24時間365日監視可能に |access-date=2023/7/11}}</ref>収集した情報は[[海上自衛隊]]とリアルタイムで共有する方針<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/amp/article?k=2022110801007|title=海保の無人機収集情報、海自と共有へ 警戒監視の能力向上―政府|newspaper=時事ドットコム|date=2022-11-08|accessdate=2023-03-20}}</ref>。
 
2023年6月には、海上自衛隊が本機を試験導入したと報道された。<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/e5cdb9f21c2864f0b507dfa87d5d4f04718d9eed |title=海自が大型無人機「シーガーディアン」の試験的運用を初公開 最大24時間連続で偵察活動 |access-date=2023/7/11}}</ref> 海上自衛隊も海上保安庁と同じく、海上自衛隊八戸基地をベースにすることとされており、同基地には4機のMQ-9Bシーガーディアンが配備されることになる。また、浜田靖一防衛大臣は、2022年11月の会見で、「(海上保安庁と海上自衛隊による)同機の連携は極めて重要である」旨に触れており、今後、同機のオペレーションについて検討が行われることが示唆されている。<ref>{{Cite web |url=https://www.jmd.co.jp/article.php?no=286563 |title=シーガーディアン、運用を開始。不審船や違法操業の監視強化へ |access-date=2023/7/11}}</ref> なお、上述のとおり海上自衛隊鹿屋基地では、アメリカ空軍がMQ-9リーパーを8機運用しており、2023年7月の段階で、日本国内では同系列機が12機運用される状況となっている。
 
==== シーガーディアンの対潜哨戒任務について ====
アメリカ本土では、本機体にソノブイを搭載し、潜水艦を探知する実験を行っており、将来的に対潜哨戒機の役割を一部担う可能性も秘めている<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=UoFXQeiARBo |title=Anti-Submarine Warfare (ASW) Sonobouy Dispenser - MQ-9B Sea Guardian, GA-ASI, Multi-Mission Payloads |access-date=20230711}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.ga-asi.com/remotely-piloted-aircraft/mq-9b-seaguardian |title=Persistent Maritime Domain Awareness |access-date=2023/7/11}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.navalnews.com/naval-news/2021/04/video-mq-9b-seaguardian-deploys-asw-sonobuoy-for-the-first-time/ |title=MQ-9B SeaGuardian Deploys ASW Sonobuoy For The First Time |access-date=2023/7/11}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://breakingdefense.com/2022/04/versatile-multi-domain-mq-9b-seaguardian-has-revolutionized-anti-submarine-warfare/ |title=Versatile multi-domain MQ-9B SeaGuardian has revolutionized anti-submarine warfare |access-date=2023/7/11}}</ref>
 
=== MQ-9B STOL ===
2022年5月10日、ジェネラル・アトミックスは強襲揚陸艦で運用可能なMQ-9Bの短距離離着陸バージョン「MQ-9B STOL」を発表した。ジェネラル・アトミックスはMQ-9B STOLについてMQ-9Bの主翼と尾翼を変更するオプションキットで構成されており、24時間以内にMQ-9BをMQ-9B STOLに変更でき、MQ-9B STOLの主翼は折りたたむことが可能でカタパルトやアレスティングワイヤーが装備されていない強襲揚陸艦で運用可能だと説明している<ref>{{Cite web |title=GA-ASI Grows Mojave Line With New MQ-9B STOL Package |url=https://www.ga-asi.com/ga-asi-grows-mojave-line-with-new-mq-9b-stol-package |website=General Atomics Aeronautical Systems Inc. |access-date=2024-02-23 |language=en}}</ref>。
 
== 採用国 ==
174 ⟶ 194行目:
;{{UAE}}
;{{JPN}}
;{{POL}}
}}
 
202 ⟶ 223行目:
; 『[[イーグル・アイ]]』
: [[人工知能]]「アリア」に制御を奪われた機体が登場。主人公たちを追跡する。
; 『[[シン・ゴジラ|ゴジラシリーズ]]』
:; 『[[シン・ゴジラ]]』
:: [[アメリカ空軍]]所属機が多数登場。最初から[[撃墜]]されることを前提として、[[東京駅]]付近の[[ゴジラ (架空の怪獣)#『シン・ゴジラ』|ゴジラ]]に対する「ヤシオリ作戦」に[[RQ-1 プレデター|MQ-1 プレデター]]とともに投入され、[[ゴジラ (架空の怪獣)#シン・ゴジラ|ゴジラ]]が飛行物体を無差別に攻撃する特性を利用し、わざと[[ゴジラ (架空の怪獣)#バリエーション|放射線流]]を撃たせてエネルギー切れで放射線流が出せなくなるようにするため、ゴジラに対して[[ヘルファイア (ミサイル)|AGM-114 ヘルファイア]][[対戦車ミサイル]]と[[ペイブウェイ|ペイブウェイII]][[レーザー誘導爆弾]]による[[波状攻撃]]を行う。
:; 『[[ゴジラxコング 新たなる帝国]]』
:: [[フランス軍]]機が登場。{{仮リンク|モンタニャック|en|Montagnac, Hérault}}の核施設を襲撃した[[ゴジラ (架空の怪獣)#モンスター・ヴァースシリーズ|ゴジラ]]に対してミサイル攻撃を加える。
:
; 『[[散歩する侵略者#映画|散歩する侵略者]]』
: 所属不明機が登場。地球の侵略を計画する[[宇宙人]]らによって、宇宙へ向けた仲間への通信が発せられている廃工場上空に飛来し、「ガイド」として宇宙人に協力していたジャーナリストを追跡、ミサイルによって殺害する。
; 『[[スカイライン -征服-]]』
: アメリカ空軍所属機として[[ジェットエンジン]]搭載の架空型が登場。[[ロサンゼルス]]上空に出現した[[宇宙人|エイリアン]]の母船を、[[X-47 (航空機)#X-47B|X-47B]]とともに攻撃する。
209 ⟶ 236行目:
: アメリカ空軍所属機としてジェットエンジン搭載の架空型が登場。[[セントラル・パーク]]内にいる[[ゴート]]を、[[サイドワインダー (ミサイル)|AIM-9 サイドワインダーミサイル]]で攻撃する。
; 『[[特攻野郎Aチーム THE MOVIE]]』
: アメリカ空軍所属機として実物にはない[[航空機関砲]]を搭載した架空仕様が2機登場。中盤の[[ドイツ]]で、ハンニバルことジョン・スミス率いる「Aチーム」がH・Mことマードックと合流後に逃走手段としてアメリカ空軍の[[基地]]から強奪した[[C-130 (航空機)|C-130 ハーキュリーズ]]を[[スクランブル|緊急発進]]して追撃し、機関砲と[[空対空ミサイル]]で攻撃して撃墜する。その後は、撃墜された機体から脱出したAチームが乗り込む[[M8 AGS|M8空挺戦車]]と激しい空中戦を繰り広げ、2機とも撃墜され。なお作中では、プロペラ推進ではない
; 『[[トランスフォーマー (2007年の映画シリーズ)|トランスフォーマーシリーズ]]』
:; 『[[トランスフォーマー (2007年の映画)|トランスフォーマー]]』
:: アメリカ空軍所属機としてジェットエンジン搭載の架空型が登場。[[メガザラック#その他の作品に登場するメガザラック・スコルポノック|スコルポノック]]の襲撃を受けるレノックス[[大尉]]からの連絡を受け、状況を確認するため緊急発進し、[[アメリカ国防総省|国防総省]]に現地の映像を送り届ける。
:; 『[[トランスフォーマー/リベンジ]]』
:: アメリカ空軍所属機が登場。[[エジプト]]へ向かったレノックス大尉たちと連絡が取れなくなったことを受け、現地の状況を確認するため緊急発進する。
:
; 『[[ドローン・オブ・ウォー]]』
: 主人公が[[ラスベガス]]近郊の空軍基地から[[アフガニスタン]]での作戦に従事する機体を操縦し、[[ターリバーン|タリバン]]兵士を攻撃する。
 
=== テレビドラマ ===
; 『[[ザ・ラストシップ]] -Season3-
 
: Season3に登場。アメリカ海軍駆逐艦「[[ネイサン・ジェームズ]]」への攻撃を行う。
 
=== アニメ ===
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* [[アヴェンジャー (航空機)]]
* [[セッピョル-9 (航空機)]] - [[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]の無人機。本機を模倣したと考えられている。
* [[バイラクタル TB3]] - MQ-9B STOLと同じ艦載型のUCAV
 
== 外部リンク ==
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{{Normdaten}}
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[[Category:アメリカ合衆国の軍用機]]
[[Category:アメリカ合衆国の無人航空機]]