「ペナルティーキック」の版間の差分
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{{Otheruseslist|'''サッカー'''におけるペナルティーキック|'''ラグビー'''におけるペナルティーキック|ゴールキック (ラグビー)|'''プロレス技'''|サッカーボールキック#派生技}}
[[Image:Ivory Coast penalty.jpg|300px|right|thumb|ペナルティーキック([[2006 FIFAワールドカップ|2006年ワールドカップドイツ大会]]、[[サッカーセルビア・モンテネグロ代表|セルビア・モンテネグロ]]-[[サッカーコートジボワール代表|コートジボワール]])]]
[[サッカー]]における'''ペナルティーキック''' ({{lang-en-short|penalty kick}})は、[[フリーキック (サッカー)|フリーキック]]の一種。[[ペナルティーエリア]]内で犯された特定の反則行為に対し、反則を行った選手の属するチーム側に与えられる罰則である。キッカーと[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]が一対一の状態でゴールまで
== ルール上の規定 ==
サッカーのルールとなる''Laws of the Game''([[日本サッカー協会]]では「[[サッカー競技規則]]」)では第14条'''ペナルティーキック'''(''The Penalty Kick'')において規定がなされている。
一方のチームの選手が[[フリーキック (サッカー)|直接フリーキック]]に相当する
ルールブックの「試合の勝者を決定する方法」においては、試合が引き分けに終わったあと、勝者となるチームを決めることが競技会規則によって要求されている際に勝者を決定する方法の一つとして、ペナルティーマークからのキックを定めている。これはいわゆる[[PK戦]]に相当する。
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=== ボールとプレーヤーの位置 ===
==== ボール ====
ゴールラインまで
==== ペナルティーキックを行うプレーヤー ====
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==== 守備側のゴールキーパー ====
[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]は、キッカーがボールを蹴るまでの間はゴールライン上で2つのゴールポストの間に足を置き、キッカーと正対する。
2022/23 サッカー競技規則より、キッカーがボールに触れた時点では、少なくとも片方の足がゴールラインに触れているか、ゴールライン上またはゴールライン後方にある必要があるルールとなる。'''※ゴールラインの空中であっても違反ではない'''
==== それ以外のプレーヤー ====
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* ボールがゴールに入った場合は、キックを再び行う。
* ボールがゴールに入らなかった場合、主審はプレーを停止し、守備側チームの[[フリーキック (サッカー)|間接フリーキック]]で試合を再開する。
* ボールが後方に蹴られた
* 特定されたキッカーではない選手が蹴った
* 助走が終わった後にフェイントをした
下2つの場合キッカーは警告される。
ゴールキーパーの競技規則の違反:
* 主審はそのままキックを行わせる。
* ボールがゴールに入った場合は、得点
* ボールが
* キックが再び行われた場合、ゴールキーパーはその反則が1回目の時は注意を与えられ、2回目以降の時は警告される。
キックを行う競技者の味方競技者がペナルティーエリアに入る、ペナルティーマークより前方に動く、あるいはペナルティーマークの9.15メートル(10ヤード)以内に入る:
* 主審はそのままキックを行わせる。
* 侵入がゴールキーパーや相手競技者に影響を与えた場合(ゴールキーパーの注意をそらすことあるいはゴールキーパーやゴールポスト・クロスバーからボールがはね返ったときに侵入した競技者がボールに向かったり相手競技者に関与したりして得点の機会を作り出すことを指す)のみ罰せられ、ゴールの時はキックを再び行い、ノーゴールの時は守備側チームの間接フリーキックで試合を再開する。
▲* ボールがゴールに入らなかった場合、主審はプレーを停止し、守備側チームの間接フリーキックで試合を再開する。
ゴールキーパーの味方競技者がペナルティーエリアに入る、ペナルティーマークより前方に動く、あるいはペナルティーマークの9.15メートル(10ヤード)以内に入る:
* 主審はそのままキックを行わせる。
* 侵入がキッカーや相手競技者に影響を与えた場合(キッカーの注意をそらすことあるいはゴールキーパーやゴールポスト・クロスバーからボールがはね返ったときに侵入した競技者がボールに向かったり相手競技者に関与したりして得点の機会を作り出すことを妨げること指す)のみ罰せられ、ゴールの時は得点が認められ、ノーゴールの時はキックを再び行う。
▲* ボールがゴールに入らなかった場合は、キックを再び行う。
守備・攻撃両チームの競技者
▲守備・攻撃両チームの競技者の競技規則の違反(ゴールキーパーとキッカーが同時に反則を犯している場合):
* 主審はそのままキックを行わせる。
* 侵入がゴールキーパー・キッカーや相手競技者に影響を与えた場合(ゴールキーパーやキッカーの注意をそらすことあるいはゴールキーパーやゴールポスト・クロスバーからボールがはね返ったときに侵入した競技者がボールに向かったり相手競技者に関与したりして得点の機会を作り出すか作り出すことを妨げること指す)のみ罰せられ、キックを再び行う。
2023/24年競技規則までは、ゴールキーパーとキッカー以外の競技者がキック前に侵入した場合、影響の有無に関わらず罰せられることとなっており、それを厳格に適用した場合多くの場合で罰せられる状況となっていたが、審判員が競技者の侵入の全てを把握できないこともあり実際に罰せられることは少なかった。一方[[ビデオ・アシスタント・レフェリー]] (VAR)が採用された試合では厳密に侵入の有無が把握できる状況となっているが、VARが介入する場合は「影響を与えたかどうか」の罰則基準が採用されていた<ref>{{Cite web|url=https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?402488-402488-fl |title=オフサイド新ルールは見送りに!! 2024-25競技規則の改正点判明、脳震盪ルール恒久化&“PK侵入”罰則緩和へ |publisher=ゲキサカ |date=2024-03-03 |accessdate=2024-07-06}}</ref>。侵入がキックの結果に影響を与えるのは稀であり、影響があった場合のみ罰するという基準(ゴールキーパーがキック前にゴールラインより前に出た場合と同じ原則)が2024/25年競技規則から明記され全ての試合に適用されることとなった<ref>{{Cite web|url=https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/law_soccer_240523_01.pdf |title=2024/25年サッカー競技規則 変更の概要と詳細 |publisher=日本サッカー協会 |accessdate=2024-07-06}}</ref>。
▲* ボールがゴールに入った場合、得点は認められず、キッカーは警告され、守備側チームの間接フリーキックでプレーを再開する。
== 成功率 ==
[[画像:WM06 Portugal-France Penalty.jpg|300px|thumb|right|ペナルティーキックの瞬間。[[2006 FIFAワールドカップ|2006年ワールドカップドイツ大会]]、[[サッカーポルトガル代表|ポルトガル]]-[[サッカーフランス代表|フランス]](2006年7月5日・[[アリアンツ・アレナ|ミュンヘン]]・前半33分)キーパーはポルトガルの[[リカルド・ペレイラ]]、キッカーはフランスの[[ジネディーヌ・ジダン]]。インパクトの瞬間にゴールキーパーがボールと同じ方向に飛んでいるのが分かる。この読みは当たっていたがボールはゴールマウスの中に引き込まれた。]]
プロ選手によるPKの成功率はおよそ8割とされている<ref name="Nikkei">[
[[ブラウン大学]]の研究によれば、右に蹴った場合の成功率は81%、左に蹴った場合の成功率は83%とほぼ同じである<ref name="Nikkei" />。
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;コロコロPK
[[サッカー日本代表|日本代表]]の[[遠藤保仁]]の代名詞的なキックで、ゆっくりとした助走から蹴る直前までキーパーの動きを見極めゴロのシュートを決めるというもの<ref>[https://web.archive.org/web/20131216053141/http://www.sponichi.co.jp/soccer/special/japan_news/2010_05_japan/KFullNormal20100520124.html 遠藤の“コロコロPK”W杯では反則に?] Sponichi Annex 2010年05月20日</ref>。
=== フェイント ===
助走の段階でのスピードの強弱などのフェイントは認められているが、助走が終わったあと、つまりキックフェイントなどは認められていない。2008年ごろブラジルのリーグでキックフェイントが認められていたことから、曖昧な解釈のまま一時認められていたが、2010年のW杯前のルール改正時に厳格化され禁止となった<ref>{{Cite web|和書|date=2010-05-19|url=https://web.archive.org/web/20100523124050/http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100519-OYT1T00386.htm?from=main7|publisher=[[読売新聞]]|title=PKける直前のフェイントは警告対象…W杯から|accessdate=2010-11-17}}</ref>。
"助走が終わった"とは、すなわちキックが可能になる距離までキッカーが進んだことを意味するため、キックできるところに到達していなければフェイントに類する行為をしても反則にはならない。
=== 2人PK ===
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タップ・ペナルティ({{lang-en-short|tap penalty}})あるいは2人PK({{lang-en-short|two-man penalty}})とは、2人のキッカーが連動して行うPKである。一人目のキッカーが前方にボールを軽く蹴り(タップ)、もう一人が後方から走りこんでシュートする。ルール上、キッカーが前方にボールを蹴ってインプレーとなるまで、もう一人はペナルティーマークから10ヤード以上離れた地点にいなければならない。
古くから行われていたプレーだが、1982年[[アヤックス・アムステルダム]]の[[ヨハン・クライフ]]と{{仮リンク|イェスパー・オルセン|en|Jesper Olsen}}が成功したことで有名になった<ref name="guardian">{{cite web|date=2005-10-26 |url=http://www.guardian.co.uk/football/2005/oct/26/theknowledge.sport |publisher=[[ガーディアン]] | title=Who took the first two-man penalty? |accessdate=2010-11-17}}</ref>。近年では、2005年に[[アーセナルFC]]の[[ティエリ・アンリ]]と[[ロベール・ピレス]]<ref name="guardian" />(失敗)、2010年に[[サンフレッチェ広島]]の[[佐藤寿人]]と[[槙野智章]]<ref>{{Cite web|和書|date=2010-04-27|url=http://www.daily.co.jp/soccer/2010/04/28/0002921622.shtml|publisher=[[デイリースポーツ]]|title=広島が意地星“トリックPK”で決勝点|accessdate=2010-11-17}}</ref>(
;注意点
ペナルティーマークにボールを置く選手とキッカーが別であってもよいが、キッカーは明確に特定されなければならない。2010年、サンフレッチェ広島の槙野智章がボールを置きゴールに対して背を向けてペナルティーアークの外に出て、他方から走り込んできた佐藤寿人がシュートし得点が認められたが、後日Jリーグは競技規則の適用ミスがあったと認めた<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jleague.jp/release/article-00003415/ |title=3月6日(土)サンフレッチェ広島対清水エスパルス戦における判定について |publisher=Jリーグ |date=2010-03-10 |accessdate=2016-10-13}}</ref>。キッカーが特定され、かつ特定されたキッカーではなくその味方競技者がキックを行った場合、主審はキックを行った競技者を警告したうえで、守備側の間接フリーキックでプレーを再開する。
本キックが物議を醸した後、同年のACLグループステージ最終節にて、佐藤と槙野はルールに則ったキックを成功させた。
== 出典 ==
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== 外部リンク ==
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{{DEFAULTSORT:へなるていきつく}}
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