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{{Infobox 艦艇
|艦名=フォレスタル
|
|画像幅=300
|画像説明=
|建造所=[[ニューポート・ニューズ造船所]]
|運用者={{USNAVY}}
|艦種=[[航空母艦]]
|級名=[[フォレスタル級航空母艦]]
|愛称={{ubl|Forest Fire|Firestal|Zippo|The FID / FID{{Efn|'''F'''irst '''I'''n '''D'''efense or'''F'''idelity '''I'''ntegrity '''D'''ignityの略<ref>{{cite web|url=http://forrestal.org/fidfacts/page11.htm |archive-url=https://archive.is/20120710044533/http://forrestal.org/fidfacts/page11.htm |url-status=dead |archive-date=2012-07-10 |title=USS Forrestal Ship's nickname "FID" |publisher=Forrestal.org |date= |accessdate=2012-08-15 }}</ref>}}}}
|モットー=''First in Defense''
|母港=
|発注=1951年7月12日
|
|進水=1954年12月11日
|就役=1955年10月1日
|
|除籍=同上
|その後=2015年、テキサス州ブラウンズビルにて解体。
|排水量=59,060 [[トン数|トン]]
|満載排水量=79,250 トン
|全長=325 [[メートル|m]]
|水線長=
|最大幅=
|全幅=
|水線幅=39 m
|吃水=11.3 m
|主機=[[蒸気タービン]] 4機、4軸
|出力=260,000 [[馬力|shp]]
|最大速力=33 [[ノット]]
|航続距離=
|乗員=士官552名、兵員4988名
|兵装={{ubl|(竣工時)| [[Mk 42 5インチ砲|Mk.42 5インチ単装砲]]×8門|(改装後)| [[ファランクス (火器)|ファランクスCIWS]]×3基| [[シースパロー (ミサイル)|Mk.29 シースパロー発射機]]×3基}}
|搭載艇=
|搭載機=約85機<br/>([[F-4 (戦闘機)|F-4 ファントムII]]、[[F-14 (戦闘機)|F-14 トムキャット]]、[[A-4 (航空機)|A-4 スカイホーク]]、[[A-5 (航空機)|A-5 ヴィジランティ]]、[[A-6 (航空機)|A-6 イントルーダー]]、[[A-7 コルセア II]]、[[E-2 (航空機)|E-2 ホークアイ]]、[[S-3 (航空機)|S-3B ヴァイキング]]、[[EA-6 (航空機)|EA-6B プラウラー]]、[[C-2 (航空機・アメリカ)|C-2 グレイハウンド]]、[[SH-3 シーキング]]、[[C-130 (航空機)|KC-130]](試験離着陸))
}}
'''フォレスタル''' ('''USS Forrestal, CVA/CV-59, AVT-9''') は、[[アメリカ海軍]]の[[航空母艦]]。[[フォレスタル級航空母艦]]のネームシップ。フォレスタルは[[太平洋戦争]]時の[[大日本帝国海軍|日本海軍]]空母[[信濃 (空母)|信濃]]の満載時の排水量を初めて超えた、アメリカ海軍の戦後第一世代の空母である。
== 名称 ==
艦名は
== 艦歴 ==
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=== 1950年代 ===
フォレスタルは母港のバージニア州[[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]からバージニア岬と[[カリブ海]]で集中的な訓練を行い就役1年目を過ごす。その後重要な任務として[[フロリダ州]][[メイポート]]からその最新設備を利用した飛行訓練に従事する。1956年11月7日にフォレスタルはメイポートを出港し、[[スエズ危機]]の間指示があり次第[[地中海]]に展開できるよう東[[大西洋]]で待機した。その後12月12日にノーフォークに帰還し地中海の[[第6艦隊 (アメリカ軍)|第6艦隊]]に加わる準備をする。1957年1月15日にフォレスタルは出航した。
[[Image:US Navy 80-G-682046 USS Forrestal (
地中海での任務期間にフォレスタルは多くの港を訪れ、各国高官及び一般大衆が見学乗船し、アメリカ海軍の威容を示した。軍事関係者に対しては様々な演習に参加して示威活動を行った。1957年7月22日にノーフォークに帰還すると、[[北大西洋条約機構|NATO]]軍演習、オペレーション・ストライクバックに[[北海]]で参加する。演習は9月3日から10月22日まで行われ、この間に[[サザンプトン]]を訪れている。
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翌年は主要な艦隊演習への参加と、実験飛行作戦を行う。1958年夏の[[レバノン危機]]では、地中海に展開した部隊を支援するため東大西洋で待機する。7月11日にノーフォークを出港し、2日後にメイポートで航空部隊を乗艦させると大西洋での警戒巡航を行い、7月17日にノーフォークに帰還した。
1958年9月2日から1959年3月12日まで行われた二度目の地中海配備では、警戒巡航、訓練、大規模演習への参加と各国への公式訪問を行った。この間の艦への訪問者は[[アメリカ合衆国国防長官|国防長官]][[ニール・H・マッケロイ]]を始めとする多数が訪れた。ノーフォークへ戻ると飛行訓練生の訓練を行い、定期的に有事即応ができるよう態勢を維持した。同年の訪問者は[[ヨルダン]]
=== 1960年代 ===
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フォレスタルは1962年8月3日から1963年3月2日まで第4指揮空母部隊の旗艦として再び地中海へ展開した。
[[Image:Lockheed KC-130F Hercules aboard USS Forrestal (CVA-59) on 30 October 1963.jpg|thumb|200px|甲板に駐機するC-130中型輸送機]]
1963年11月8日、21日、22日にフォレスタルは歴史的な実験を行う。ジェームズ・H・フラットレー三世大尉および彼のクルー、「スモーキー」ストーバル少佐、エド・ブレナン一等航空技術兵曹は[[ロッキード]] [[C-130 (航空機)|C-130 ハーキュリーズ]]で21回の発着艦を行った。その実験はマサチューセッツから500マイル(900km)沖合の北大西洋上で行なわれた。フォレスタルと C-130 は海軍史上最も大きく重い航空機の発着艦を成功させた。しかも[[カタパルト]]や着艦ワイヤーを使わない
実験は大成功であった。85,000ポンド (38t) の重量を持つ C-130F は267フィート (81m) 以内で完全に停止した。また、最大積載量での発艦ではわずか745フィート (227m) しか使用しなかった。海軍は C-130 ハーキュリーズに25,000ポンド (11t) の積荷を積んで、2,500マイル (4,000km) の距離を飛行した後空母に着艦させることが可能だろうと結論を下した。しかしながら、その考えは定期的に行うには少々危険すぎると考えられた。当時 [[C-2 (航空機・アメリカ)|C-2 グレイハウンド]]の開発計画が進められていて、その一番機は1965年に使用可能となったため、C-130 を使用する計画は廃棄された。
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=== 火災事故 ===
{{
[[File:USS Forrestal A-4 Skyhawk burning.png|200px|thumb|right|炎上するA-4攻撃機]]
[[Image:USS Forrestal explosion 29 July 1967.jpg|thumb|200px|消火作業中の乗組員]]
1967年6月にフォレスタルはノーフォークを出港し[[ベトナム]]水域に展開する。7月29日に[[トンキン湾]]で艦載機の発艦を行う。4日間にわたって第17攻撃空母航空団は[[北ベトナム]]の目標に対して150回の出撃を行った。
1,000ポンド爆弾が不足していたため、爆薬として高熱に耐え安全な「[[HBX爆薬|H6]]」の代わりに旧式の「[[コンポジション爆薬|コンポジション B]]」を使用した爆弾が給兵艦[[ダイヤモンド・ヘッド (給兵艦)|ダイヤモンド・ヘッド]] (''USS Diamond Head, AE-19'') から補給された。
7月29日10:50 (現地時間) ごろ、フォレスタルの艦載機が[[ベトナム]]に向けて離陸しようとしていた所、空母のレーダーからの電波をミサイルの発信システムが受信し、誤作動してしまい{{Efn|海軍の規則によって発艦直前までパイロンの安全ピン装着とケーブルをポッドから抜去することで安全を確保していたが、安全ピンは強風で外れることがあった上、「作戦中発艦作業の効率が悪くなる」との理由で規則は無視され、既に待機中ケーブルが接続されていた。そのため、エンジン始動のため電源が内部に切り変わった瞬間に通電したズーニーロケットが暴発した。<ref>衝撃の瞬間4#4「空母爆発事故 (Aircraft Carrier Explosion)」</ref>}}、[[F-4 (戦闘機)|F-4 ファントム II]]から発射された[[ズーニー・ロケット弾]]が[[ジョン・マケイン]]海軍少佐の[[A-4_(航空機)|A-4 スカイホーク]]に当たった{{Efn|証言や記録から、実際に被弾したのはマケインの乗機の艦尾側隣にいたA-4Eだったようだ<ref>『[[航空ファン (雑誌)|航空ファン]]』 2009年2月号</ref>。}}。
ロケット弾は燃料タンクに当たり火災が発生した。飛行機は炎に囲まれ、マケインは[[コックピット]]をよじ登り機首から給油プローブに飛び移り燃え盛る甲板に飛び降りて避難した。
火災発生後、直ちに消火班が機体に接近して消火を始めたが、1分34秒後にマケイン機の下で「コンポジション B」爆弾が爆発。消火班の水兵や、逃げ遅れた多数の水兵が爆発に巻き込まれて死亡し、付近の機体や爆弾が次々に誘爆。この爆発で消火班が全滅してしまい消火に不慣れな水兵が消火に当たらざるを得なくなったことで適切な消火活動ができず火災は広がり、艦は沈没の危機にさらされた。
マケイン機の前方にあった2機のスカイホークは燃えさかるジェット燃料に飲み込まれ、装備していた爆弾が落下して約6フィート (2m) 転がり、燃えさかる燃料タンクの前で止まった。
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現在アメリカ海軍では弾薬の安全性およびダメージ・コントロールの教育の際にフォレスタルの事故を教材としている。実際海軍の新兵は「''Trial by Fire''」と題された、フォレスタルの事故から作成された失敗例と成功例を含むビデオを視聴する。ダメージ・コントロールチームが炎で燃えさかるフライトデッキに泡を吹きかけることは正しい手順であるが、一方海水を吹きかける乗組員がいた場合、泡が洗い流され燃料による火災状況を悪化させることがある。その結果、「ウォッシュ・ダウン」システムが全ての空母に採用された。同システムはフライトデッキを水または泡で氾濫させて消火を行うようになっている。
この火災事故の後、フォレスタルは「[[山火事|フォレスト・ファイア ''Forrest Fire'']]」「[[ジッポー|ジッポー ''Zippo'']]」と
=== 1970年代 ===
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1973年から75年にかけてはさらに3度の地中海配備を記録した。1974年7月22日、[[キプロス島]]で[[キプロス#キプロス問題|クーデター政権が崩壊]]すると、在キプロス大使のロジャー・ディヴィスはアメリカ人の撤退を要請した。海軍と海兵隊が協力し第6艦隊の[[インチョン (強襲揚陸艦)|インチョン]] (''USS Inchon, LPH-12'') から HMM-162 が派遣され、5時間で384名のアメリカ人を含む466名を救出した。この救助作戦の間、フォレスタルは上空援護を担当した。
1975年、フォレスタルは建国二百周年記念祭におけるニューヨークでの[[観艦式]]のホスト艦に選ばれた。1976年7月4日の観艦式当日、[[ジェラルド・R・フォード|フォード]][[アメリカ合衆国大統領|大統領]]はフォレスタルの艦上から、世界各国から集まった40隻以上の艦艇を観閲した。
観艦式からまもなく、フォレスタルは特別衝撃試験に参加した。試験では船体近くで高性能爆薬を爆発させ、その負荷に耐えて作戦活動を継続できるかの調査が行われた。
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[アメリカ海軍航空母艦一覧]]
* [[アメリカ海軍艦艇一覧]]
* [[衝撃の瞬間]] シーズン3 第8話で、この事故が紹介された。
== 外部リンク ==
{{commonscat|USS Forrestal (CV-59)}}
* [http://www.navy.mil/navydata/nav_legacy.asp?id=64 USS Forrestal(CVA-59)](米海軍公式ページ)
* [
<!-- * [http://www.forrestal.org USS ''Forrestal'' Museum homepage] リンク切れ -->
* [http://www.uss-forrestal.com/ USS ''Forrestal'' Association homepage]
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{{warship-stub}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ふおれすたる}}
[[Category:フォレスタル級航空母艦]]
[[Category:1954年進水船]]
[[Category:1955年竣工船]]
[[Category:ベトナム戦争のアメリカ合衆国の航空母艦]]
[[Category:ニューポート・ニューズ造船所が建造した船舶]]
[[Category:船舶火災]]
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