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「八十八夜」の版間の差分

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[[File:Tea picking 01.jpg|thumb|250px|八十八夜の茶摘み風景 (京都府[[南山城村]])]]
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'''八十八夜'''(はちじゅうはちや)は[[雑節]]のつで、[[立春]]を起算日(第1日目)として88日目の日。毎年[[5月2]]ごろ
'''八十八夜'''(はちじゅうはちや)は[[雑節]]のひとつで、[[立春]]を起算日(第1日目)として88日目、つまり、立春87後のである


21世紀初頭の現在は[[平年]]なら[[5月2日]]、[[閏年]]なら[[5月1日]]である。数十年以上のスパンでは立春が±1日変動するので、最大で[[4月30日]]–[[5月3日]]の範囲となる。
あと3日ほどで[[立夏]]だが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期である<ref>一般に霜は八十八夜ごろまでといわれているが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばごろまで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もある。</ref>。そのため、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られた。八十八夜は日本独自の雑節である。


==習俗==
また、この日に摘んだ[[茶]]は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。
あと3日ほどで[[立夏]]だが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期である一般に霜は八十八夜ごろまでといわれているが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばごろまで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もある。そのため、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られた。八十八夜は日本独自の雑節である。


茶の産地[[京都府]][[宇治市]]などでは、昔ながらの赤い[[たすき]]に[[かすり]]姿の女性たちが茶畑に入って茶摘みの実演を行い、お茶のPRも兼ねて一般の人達も参加するイベントが行われる。
この日に摘んだ[[茶]]は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。茶の産地[[京都府]][[宇治市]]などでは、昔ながらの赤い[[たすき]]に[[かすり]]姿の女性たちが茶畑に入って茶摘みの実演を行い、お茶のPRも兼ねて一般の人達も参加するイベントが行われる。


==八十八夜を扱った作品==
「♪夏も近づく八十八夜…」と茶摘みの様子が[[文部省唱歌]]『[[茶摘み]]』に歌われている。
「♪夏も近づく八十八夜…」と茶摘みの様子が[[文部省唱歌]]『[[茶摘み]]』に歌われている。


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== 脚注 ==
[[Category:雑節]]
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[[Category:5月]]

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[[Category:春の季語]]
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[[Category:日本茶]]
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2010年5月2日 (日) 12:53時点における版

八十八夜の茶摘み風景 (京都府南山城村

八十八夜(はちじゅうはちや)は、雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目、つまり、立春の87日後の日である。

21世紀初頭の現在は平年なら5月2日閏年なら5月1日である。数十年以上のスパンでは立春が±1日変動するので、最大で4月30日5月3日の範囲となる。

習俗

あと3日ほどで立夏だが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期である。一般に霜は八十八夜ごろまでといわれているが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばごろまで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もある。そのため、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られた。八十八夜は日本独自の雑節である。

この日に摘んだは上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。茶の産地京都府宇治市などでは、昔ながらの赤いたすきかすり姿の女性たちが茶畑に入って茶摘みの実演を行い、お茶のPRも兼ねて一般の人達も参加するイベントが行われる。

八十八夜を扱った作品

「♪夏も近づく八十八夜…」と茶摘みの様子が文部省唱歌茶摘み』に歌われている。