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'''コンソール'''({{Lang|en|Console}}) |
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{{出典の明記|date=2021年6月}} |
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'''コンソール'''({{Lang-en-short|console}})とは制御卓、制御盤、操作卓などの意味を持つ英単語で、大型機械や電子機器などの操作や監視のための装置を一か所に集めた盤状あるいは卓状の装置のことだが、派生的な意味として、[[コンピュータ]]の入出力装置や、文字の入出力による対話的な操作システム、[[オペレーティングシステム]](OS)を操作・制御する画面などを表す<ref>[https://e-words.jp/w/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB.html コンソール(操作卓)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words]</ref>。 |
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== 大型コンピュータにおけるコンソール == |
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# [[自動車]]の内装の部位の呼称の一つで、[[運転席]]と助手席の間の部位を指す用語のこと。'''センターコンソール'''ともいう。 |
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[[File:IBM 1620 Model 1.jpg|thumb|200px|[[IBM 1620]]のコンソール。キーボードもディスプレイも存在しない。接続されているのはキーボードではなく、プリンタの代わりであるコンソールタイプライタである。]] |
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#: 運転席と助手席の間を仕切っており、[[インストルメントパネル]]中央部とも接続されている場合が多く、そのインストルメントパネル中央部もコンソールの一部とされている。[[エアコン]]や[[オーディオ]]の操作パネルが設置され、[[シフトレバー]]や[[トランスミッション]]系のスイッチも据え付けられる場合が多い。[[ドリンクホルダー]]や[[灰皿]]、小物入れ等の収納スペースも設置されている。特に運転席と助手席の間に設置された収納ボックスは、'''コンソールボックス'''と呼ばれる。 |
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狭義のコンソールとは、[[パーソナルコンピュータ]](パソコン、PC)が登場する以前の、大型のコンピュータ([[汎用機]]あるいは[[メインフレーム]])や[[ミニコンピュータ]](ミニコン)に設けられた、運用(運転)の制御をするための装置を指す。コンピュータを[[オペレーター]]が操作するために必要な入出力装置を備えた制御盤である。 |
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# [[オルガン]]や[[カリヨン]]の鍵盤。 |
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# [[コンピュータ]]制御用の[[端末]]または画面を含む全体のこと。以下詳述。 |
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=== システムコンソール === |
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[[Manchester Small-Scale Experimental Machine]](1948年)や[[IBM 1620]](1959年)と言った最初期のコンソールの時代は英数字の入出力が可能なキーボードやディスプレイが存在せず、フラットパネルに並んだトグルスイッチや電球のオン・オフからシステムの状態を読み取るしかなかったが、1960年代以降はキーボードとディスプレイを最初から備えているか、コンソール本体に搭載していなくてもシリアルポートを使ってキーボードとディスプレイを備えた端末を接続して使うのが一般化した。このようにテキストによる入出力が可能で、英数字の表示可能なディスプレイが搭載されてシステムのことを表示できるコンソールのことを'''システムコンソール'''と呼ぶ。 |
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システムコンソールとして当時に一般的に用いられたのは、[[キャラクタユーザインタフェース|CUI]](CLI)を利用して対話的に[[コマンド (コンピュータ)|コマンド]]を実行するための[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]と[[ディスプレイ (コンピュータ)|ビデオディスプレイ]]を備えた操作卓であり、[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]は存在しなかった。そのためGUIの普及した現代においても、コンソールの機能をエミュレートする場合は普通CUIのシステムコンソールがエミュレートされる。 |
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== コンピュータにおけるコンソール == |
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大型のコンピュータ([[汎用機]]あるいは[[メインフレーム]])や[[ミニコンピュータ]]に直結され、運用(運転)目的で操作をするための装置で、コンピュータ・コンソールあるいは単にコンソールともいう。 |
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=== シリアルコンソール === |
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[[パーソナルコンピュータ]]が登場するまで、[[コンピュータ]]はコンソールを通して操作するのが普通だった。 |
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[[File:DEC VT100 terminal.jpg|thumb|シリアルコンソールの例。[[Digital Equipment Corporation|DEC]]のビデオ表示端末[[VT100]]]] |
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[[オペレータ]]が[[キャラクタユーザインタフェース|CUI]]を利用して[[コマンド]]を入力するのが一般的な形式。 |
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ミニコンや[[サーバ]]等、キーボードやディスプレイを接続せずに運用する機器においては、[[シリアルポート]]を通じて接続された別の機器([[ビデオ表示端末]])がシステムコンソールとして利用される。これを'''シリアルコンソール'''と呼ぶ。DECの[[VT100]](1978年)が代表的なシリアルコンソールで、1970年代から1980年代にかけて大いに普及したが、[[パーソナルコンピュータ]]の普及以後はシステム標準ソフトウェアの一つとしてエミュレートにより実現されることが多い。 |
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== パーソナルコンピュータにおけるコンソール == |
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[[端末]]と[[端末エミュレータ]]も参照のこと。 |
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[[File:IBM PCOMM Ver.14.0 Console.jpg|thumb|200px|IBMホスト・システムへアクセスする端末エミュレータ]] |
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[[File:KNOPPIX booting.png|thumb|200px|パソコンにおけるコンソールの例。[[Knoppix]]のシステムコンソール]] |
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パーソナルコンピュータにおいては非常に小さなコンピュータシステムが事実上コンソールと一体化しているといって良く、これらがシステムの一部分として区別されることはほとんどない。その一方で、ソフトウェアを用いてシステム上に何らかのコンソールの機能を再現することが可能である。典型的にはCUIをサポートする[[端末エミュレータ]]が挙げられるが、本来コンソールの提供する機能はCUIやGUIには限らないことに注意が必要である。 |
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=== 端末エミュレータ === |
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シリアルコンソールとして利用されるビデオ表示端末の機能を、OS上のソフトウェアとしてエミュレートしたものを[[端末エミュレータ]]または単にコンソールと呼ぶ。1970年代から1980年代にかけての代表的なビデオ表示端末であるDEC VT100の機能をエミュレートしたものが多い。 |
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現在[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]環境は既に十分普及しているが、そのような環境においてさえもコンソールが備わっている場合がほとんどである。もちろん実装の方法は各[[オペレーティングシステム|OS]]などによって当然異なる。代表的なものはGUIのソフトウェアの一つとしてや、OSの一部もしくは全てとして実装されている。 |
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=== 仮想コンソール === |
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GUI環境でも採用される理由としては |
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[[Unix系]]OSでは複数のコンソール(端末エミュレータ)をキーボードで切り替えることで仮想的に同時に走らせることができ、同時に複数の処理を行うことができる。これを[[仮想コンソール]]と呼ぶ。一般的なUnix系OSではデフォルトで6つの仮想コンソールを持つことができる。 |
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* [[アプリケーション]]がGUIに比べて作成しやすい |
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* GUIアプリケーションに比べて、比較的処理が高速 |
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* プログラムの実行結果を組み合わせた複雑な処理が容易 |
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* 過去の資産を活用できる |
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などが挙げられる。(上記はもちろん通常のCUI環境でもあてはまる。) |
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=== コンソール |
=== システムコンソール === |
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{{要出典範囲|date=2024-04|単にPCを起動したときに自分のPCのシステムの情報などを表示してくれている画面をシステムコンソールと呼んでいる。GUIを搭載したOSでも起動直後だけはCUIでシステムの情報を表示してくれる場合が多い。}} |
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[[パーソナルコンピュータ]]ではほとんどが備えているので、利用は簡単である。例えば[[Microsoft Windows|Windows]]なら"ファイル名の実行"から、もしくは"プログラム"からである。[[Mac OS X]]以前の[[Mac OS]]は初心者がとっつきにくいことから、コンソールを持たなかった。[[Unix]]ベースであるMac OS Xでは利用することができる。 |
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== ビデオゲームにおけるコンソール == |
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[[File:Wii console.png|thumb|180px|ビデオゲームコンソールの例、任天堂が発売したゲーム機『[[Wii]]』。[[バーチャルコンソール]]と呼ばれる旧機種の仮想コンソールを走らせることもできる。]] |
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*各種[[Unix]]系OS |
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ビデオゲーム用のコンピュータの制御卓はビデオゲームコンソール(日本語では[[ゲーム機]])と呼ばれる。一般的にゲーム用のコントローラーではなくコンピュータシステム本体を指すことが多い。 |
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*[[MS-DOS]] |
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{{see also|コンシューマーゲーム}} |
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[[Category:コンピュータのユーザインタフェース|こんそる]] |
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[[Category:自動車部品|こんそる]] |
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=== CUIコンソール === |
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{{Comp-stub}} |
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{{要出典範囲|date=2024-04|いくつかのゲーム}}ではゲーム中にコマンドライン風の画面を呼び出すことができる。[[チート]]コードを入力したりするのに使われる。 |
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=== 互換機能と互換機 === |
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ゲーム機上でエミュレーションによって他のコンソール(ゲーム機)用のゲームをプレイできるように何らかの互換機能やサービスが提供されている場合がある。主に旧世代機のゲームをプレイできるようにするために提供されるが、メディアの読み込みなどに旧世代機との部分的な後方互換性があり、ハードウェアレベルでのエミュレーションとなっているものもあれば、ハードウェア互換性が一切なく完全にソフトウェアベースのエミュレーションで実装されることもある。[[CPU]]や[[Graphics Processing Unit|GPU]]などシステムアーキテクチャが大きく異なるコンソールのエミュレートには十分に余裕を持ったハードウェア性能が必要とされるため、たとえハードウェア性能の劣る旧世代機であってもエミュレートできないこともある。また、映像が乱れたり正常に動作しなかったりといった不具合が発生することもある。 |
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例えば[[ニンテンドーDS]]では一部の[[ゲームボーイアドバンス]]のゲームカセット([[ROMカートリッジ]])をそのまま使用してゲームをプレイすることができる。[[PlayStation 2]]や[[PlayStation 3]]では多くの[[PlayStation (ゲーム機)|初代PlayStation]]用のゲームディスク([[コンパクトディスク|CD]])をそのまま使用してゲームをプレイすることができる{{efn|PS3初期型ではPS2のゲームをプレイすることもできたが、のちの生産モデルではPS2の互換機能については削除された<ref>[https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3-discs-support/ PS3で再生できるディスクの種類]</ref><ref>[https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3-models-differences/ PS3のシリーズごとの機能の違い]</ref>。}}。[[Xbox Series X/S]]では[[Xbox (ゲーム機)|初代Xbox]]・[[Xbox 360]]・[[Xbox One]]のゲームをプレイすることができる<ref>[https://www.xbox.com/ja-JP/games/backward-compatibility Xbox 後方互換対応ゲーム | Xbox]</ref>。ただし、Xbox 360以前とXbox One以降ではシステムアーキテクチャが大きく異なり、完全なエミュレーションは提供されていないため、オリジナルのゲームプログラムをそのまま走らせるのではなく、エミュレータ専用にコンバートされたゲームプログラムを走らせる形となっている<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/707359.html Xbox OneのXbox 360後方互換性について今わかっていることまとめ - GAME Watch]</ref>。[[Wii]]、[[ニンテンドー3DS]]、[[Wii U]]向けには、[[ファミリーコンピュータ]]や[[スーパーファミコン]]などのゲームをダウンロード購入してプレイできる[[バーチャルコンソール]]と呼ばれるサービスが展開されていたが、過去のコンソールにおけるオリジナルのゲームプログラムと完全に同じバイナリではなく移植版である。 |
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そのほか、生産が終了して入手しづらくなってしまったレトロハードウェアの代替として、サードパーティによる互換機が発売されているものもあるが、ほとんどはソフトウェアベースのエミュレーションによって実現されており、純正機とチップレベルの完全な互換性があるわけではないため、再現性はエミュレーションの精度に依存する。 |
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{{see also|ゲームエミュレータ}} |
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== CUIコンソールの必要性 == |
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PCやワークステーション向けのデスクトップ[[オペレーティングシステム|OS]]{{efn|[[Microsoft Windows]]や[[macOS]]は、デスクトップPC版とノートPC版とで基本的なアーキテクチャに差はなく、搭載ハードウェアを問わずデスクトップOSと総称される。}}では、特に[[Microsoft Windows 95]]や[[Microsoft Windows NT]]などの登場以降、[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]環境が普及しているが、そのような環境においても仮想的なCUIコンソールを備えている場合がほとんどである。実装の方法は各OSによって異なるが、典型的には[[アプリケーションソフトウェア]](アプリケーション)のひとつとして、実画面上にウィンドウ表示または全画面表示される仮想CUI画面と実機のキーボードの組み合わせとして表現されている。 |
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GUI環境でも採用される理由としては、 |
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* [[コマンドラインインタプリタ]]上で動作する[[シェルスクリプト]]によってOSの持つコマンドを対話的に実行したり、各種[[スクリプト言語]]([[動的プログラミング言語|動的言語]])を使って手軽にプログラムを実行したりできる |
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* CUIコンソール上で動作するCUIアプリケーション([[コンソールアプリケーション]])は、GUIアプリケーションに比べて作成・メンテナンスしやすい |
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* GUIアプリケーションに比べて、比較的処理が高速で消費メモリが小さい |
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* あるプログラムの実行結果(出力)を別のプログラムへの入力とするなど、組み合わせによる複雑な処理のパイプライン化や自動化が容易 |
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* 比較的移植しやすく、過去の資産を活用できる |
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などが挙げられる(上記はもちろん通常のCUI環境でもあてはまる)。 |
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[[ライブラリ]]のようなソフトウェア部品は、画面表示(ビュー層)を必要としないモデル層やロジックのみから構成されるものも多く、そのようなライブラリの機能を単体テストする場合は、自動化の観点からもコンソールアプリケーションのほうが有利である。 |
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デスクトップOSではほとんどがCUIコンソールを備えているので、利用は簡単である。例えば[[Windows NT系]]の場合、「コマンド プロンプト」([[cmd.exe]])が用意されている。「ファイル名を指定して実行」から、もしくは「アクセサリ」または「Windows システム ツール」から起動できる(具体的な手順はOSバージョンによって異なる)。Mac OS X(OS X、[[macOS]])以前の[[Classic Mac OS]]ではGUIによる直感的な操作性を重視しており、ライトユーザーにとって分かりにくいCUIコンソールは持たなかった。[[UNIX]]ベースで再設計されたMac OS X以降では「ターミナル」が用意されている。 |
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一方、[[Linux]]から派生した[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]や、[[Darwin (オペレーティングシステム)|Darwin]]から派生した[[iOS]]のように、[[モバイルオペレーティングシステム|モバイルOS]]ではたとえUnix系であってもCUIコンソールを持たないものもある。これは、モバイル機器の入力インターフェイスが複雑なオペレーションには適していないことのほか、システムへの変更を簡単に加えることができないようにするというセキュリティ的な理由もある。 |
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{{see also|コンソールアプリケーション}} |
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=== CUIのコンソールが用いられる代表的なOS === |
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* 各種[[Unix系]]OS |
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* [[MS-DOS]] |
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== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 関連項目 == |
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* [[コンソールサーバ]] |
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* [[仮想コンソール]] |
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{{DEFAULTSORT:こんそる}} |
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[[Category:コンピュータの仕組み]] |
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[[Category:コンピュータのユーザインタフェース]] |
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[[Category:システム管理]] |
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{{Computer-stub}} |
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<!--[[sv:Konsol]]--> |
<!--[[sv:Konsol]]--> |
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[[fr:Terminal informatique#Console]] |
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[[bg:Компютърна конзола]] |
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[[ru:Консоль#Программное обеспечение]] |
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[[en:System console]] |
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[[es:Consola de sistema]] |
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[[ru:Консоль (информатика)]] |
2024年5月11日 (土) 15:34時点における最新版
コンソール(英: console)とは制御卓、制御盤、操作卓などの意味を持つ英単語で、大型機械や電子機器などの操作や監視のための装置を一か所に集めた盤状あるいは卓状の装置のことだが、派生的な意味として、コンピュータの入出力装置や、文字の入出力による対話的な操作システム、オペレーティングシステム(OS)を操作・制御する画面などを表す[1]。
大型コンピュータにおけるコンソール[編集]
狭義のコンソールとは、パーソナルコンピュータ(パソコン、PC)が登場する以前の、大型のコンピュータ(汎用機あるいはメインフレーム)やミニコンピュータ(ミニコン)に設けられた、運用(運転)の制御をするための装置を指す。コンピュータをオペレーターが操作するために必要な入出力装置を備えた制御盤である。
システムコンソール[編集]
Manchester Small-Scale Experimental Machine(1948年)やIBM 1620(1959年)と言った最初期のコンソールの時代は英数字の入出力が可能なキーボードやディスプレイが存在せず、フラットパネルに並んだトグルスイッチや電球のオン・オフからシステムの状態を読み取るしかなかったが、1960年代以降はキーボードとディスプレイを最初から備えているか、コンソール本体に搭載していなくてもシリアルポートを使ってキーボードとディスプレイを備えた端末を接続して使うのが一般化した。このようにテキストによる入出力が可能で、英数字の表示可能なディスプレイが搭載されてシステムのことを表示できるコンソールのことをシステムコンソールと呼ぶ。
システムコンソールとして当時に一般的に用いられたのは、CUI(CLI)を利用して対話的にコマンドを実行するためのキーボードとビデオディスプレイを備えた操作卓であり、GUIは存在しなかった。そのためGUIの普及した現代においても、コンソールの機能をエミュレートする場合は普通CUIのシステムコンソールがエミュレートされる。
シリアルコンソール[編集]
ミニコンやサーバ等、キーボードやディスプレイを接続せずに運用する機器においては、シリアルポートを通じて接続された別の機器(ビデオ表示端末)がシステムコンソールとして利用される。これをシリアルコンソールと呼ぶ。DECのVT100(1978年)が代表的なシリアルコンソールで、1970年代から1980年代にかけて大いに普及したが、パーソナルコンピュータの普及以後はシステム標準ソフトウェアの一つとしてエミュレートにより実現されることが多い。
パーソナルコンピュータにおけるコンソール[編集]
パーソナルコンピュータにおいては非常に小さなコンピュータシステムが事実上コンソールと一体化しているといって良く、これらがシステムの一部分として区別されることはほとんどない。その一方で、ソフトウェアを用いてシステム上に何らかのコンソールの機能を再現することが可能である。典型的にはCUIをサポートする端末エミュレータが挙げられるが、本来コンソールの提供する機能はCUIやGUIには限らないことに注意が必要である。
端末エミュレータ[編集]
シリアルコンソールとして利用されるビデオ表示端末の機能を、OS上のソフトウェアとしてエミュレートしたものを端末エミュレータまたは単にコンソールと呼ぶ。1970年代から1980年代にかけての代表的なビデオ表示端末であるDEC VT100の機能をエミュレートしたものが多い。
仮想コンソール[編集]
Unix系OSでは複数のコンソール(端末エミュレータ)をキーボードで切り替えることで仮想的に同時に走らせることができ、同時に複数の処理を行うことができる。これを仮想コンソールと呼ぶ。一般的なUnix系OSではデフォルトで6つの仮想コンソールを持つことができる。
システムコンソール[編集]
単にPCを起動したときに自分のPCのシステムの情報などを表示してくれている画面をシステムコンソールと呼んでいる。GUIを搭載したOSでも起動直後だけはCUIでシステムの情報を表示してくれる場合が多い。[要出典]
ビデオゲームにおけるコンソール[編集]
ビデオゲーム用のコンピュータの制御卓はビデオゲームコンソール(日本語ではゲーム機)と呼ばれる。一般的にゲーム用のコントローラーではなくコンピュータシステム本体を指すことが多い。
CUIコンソール[編集]
いくつかのゲーム[要出典]ではゲーム中にコマンドライン風の画面を呼び出すことができる。チートコードを入力したりするのに使われる。
互換機能と互換機[編集]
ゲーム機上でエミュレーションによって他のコンソール(ゲーム機)用のゲームをプレイできるように何らかの互換機能やサービスが提供されている場合がある。主に旧世代機のゲームをプレイできるようにするために提供されるが、メディアの読み込みなどに旧世代機との部分的な後方互換性があり、ハードウェアレベルでのエミュレーションとなっているものもあれば、ハードウェア互換性が一切なく完全にソフトウェアベースのエミュレーションで実装されることもある。CPUやGPUなどシステムアーキテクチャが大きく異なるコンソールのエミュレートには十分に余裕を持ったハードウェア性能が必要とされるため、たとえハードウェア性能の劣る旧世代機であってもエミュレートできないこともある。また、映像が乱れたり正常に動作しなかったりといった不具合が発生することもある。
例えばニンテンドーDSでは一部のゲームボーイアドバンスのゲームカセット(ROMカートリッジ)をそのまま使用してゲームをプレイすることができる。PlayStation 2やPlayStation 3では多くの初代PlayStation用のゲームディスク(CD)をそのまま使用してゲームをプレイすることができる[注釈 1]。Xbox Series X/Sでは初代Xbox・Xbox 360・Xbox Oneのゲームをプレイすることができる[4]。ただし、Xbox 360以前とXbox One以降ではシステムアーキテクチャが大きく異なり、完全なエミュレーションは提供されていないため、オリジナルのゲームプログラムをそのまま走らせるのではなく、エミュレータ専用にコンバートされたゲームプログラムを走らせる形となっている[5]。Wii、ニンテンドー3DS、Wii U向けには、ファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどのゲームをダウンロード購入してプレイできるバーチャルコンソールと呼ばれるサービスが展開されていたが、過去のコンソールにおけるオリジナルのゲームプログラムと完全に同じバイナリではなく移植版である。
そのほか、生産が終了して入手しづらくなってしまったレトロハードウェアの代替として、サードパーティによる互換機が発売されているものもあるが、ほとんどはソフトウェアベースのエミュレーションによって実現されており、純正機とチップレベルの完全な互換性があるわけではないため、再現性はエミュレーションの精度に依存する。
CUIコンソールの必要性[編集]
PCやワークステーション向けのデスクトップOS[注釈 2]では、特にMicrosoft Windows 95やMicrosoft Windows NTなどの登場以降、GUI環境が普及しているが、そのような環境においても仮想的なCUIコンソールを備えている場合がほとんどである。実装の方法は各OSによって異なるが、典型的にはアプリケーションソフトウェア(アプリケーション)のひとつとして、実画面上にウィンドウ表示または全画面表示される仮想CUI画面と実機のキーボードの組み合わせとして表現されている。
GUI環境でも採用される理由としては、
- コマンドラインインタプリタ上で動作するシェルスクリプトによってOSの持つコマンドを対話的に実行したり、各種スクリプト言語(動的言語)を使って手軽にプログラムを実行したりできる
- CUIコンソール上で動作するCUIアプリケーション(コンソールアプリケーション)は、GUIアプリケーションに比べて作成・メンテナンスしやすい
- GUIアプリケーションに比べて、比較的処理が高速で消費メモリが小さい
- あるプログラムの実行結果(出力)を別のプログラムへの入力とするなど、組み合わせによる複雑な処理のパイプライン化や自動化が容易
- 比較的移植しやすく、過去の資産を活用できる
などが挙げられる(上記はもちろん通常のCUI環境でもあてはまる)。
ライブラリのようなソフトウェア部品は、画面表示(ビュー層)を必要としないモデル層やロジックのみから構成されるものも多く、そのようなライブラリの機能を単体テストする場合は、自動化の観点からもコンソールアプリケーションのほうが有利である。
デスクトップOSではほとんどがCUIコンソールを備えているので、利用は簡単である。例えばWindows NT系の場合、「コマンド プロンプト」(cmd.exe)が用意されている。「ファイル名を指定して実行」から、もしくは「アクセサリ」または「Windows システム ツール」から起動できる(具体的な手順はOSバージョンによって異なる)。Mac OS X(OS X、macOS)以前のClassic Mac OSではGUIによる直感的な操作性を重視しており、ライトユーザーにとって分かりにくいCUIコンソールは持たなかった。UNIXベースで再設計されたMac OS X以降では「ターミナル」が用意されている。
一方、Linuxから派生したAndroidや、Darwinから派生したiOSのように、モバイルOSではたとえUnix系であってもCUIコンソールを持たないものもある。これは、モバイル機器の入力インターフェイスが複雑なオペレーションには適していないことのほか、システムへの変更を簡単に加えることができないようにするというセキュリティ的な理由もある。