【10月17日 AFP】ペルーの氷河が1970年以降、気候変動によって40%以上縮小し、新たに1000近くの沼が誕生していると、同国の海洋当局ANAが16日に発表した。

 12月にペルーで開催される国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第20回締約国会議(COP20)を前に、同国政府が衛星画像を使った氷河に関する調査を行い、明らかになった。

 縮小が最も大きかったのは、アンデス(Andes)山脈にある標高5200メートルのパストルリ(Pastoruri)氷河。気候変動が直接の原因とされ、過去40年間で表面積の52%を失ったことが分かった。

 ペルーでは、20山脈に2679か所の氷山が点在しており、その総面積は約2000平方キロメートルに及ぶ。

 ペルーは世界有数の生物多様性を誇り、アマゾン(Amazon)の熱帯雨林から雪に覆われた山頂に至るまで、様々な生物にとって幅広い生息環境が存在している。(c)AFP